「イニシアチブ」の意味
「イニシアチブ」は英語の「initiative」からきている言葉です。英語の「initiative」には、「独創力」「自発性」「主導権」といった意味がありますが、日本語英語の「イニシアチブ」は主に以下の3つの意味で使われています。
- 率先して行動したり発言すること
- 主導権
- 国民が法律の制定などについて提案を行うこと
「イニシアチブ」によく似た言葉で「イニシアティブ」がありますが、読み方が違うだけでどちらも同じ意味で使われます。とちらを使用しても問題はありません。
ビジネスにおける「イニシアチブ」
一般的にビジネスの場面における「イニシアチブ」は、「率先して物事を行う」「主導権」の意味で使われます。
価格交渉などで主導権を握ったり、有利に進めている時は「交渉のイニシアチブを握っている」「イニシアチブを取った」などと用います。
またビジネスだけではなく、スポーツの場面でも有利に試合を進めている時に「イニシアチブを取った」と表現します。
政治における「イニシアチブ」
政治でも「我が国が交渉のイニシアチブを握る」など「主導権」や「率先」の意味でよく使われますが、政治特有の意味として「国民発案」があります。
「国民発案」とは直接民主主義(直接民主制)の一つの形で、国民が法律の制定や改廃について提案を行うことができる制度のことです。
アメリカやスイスなどで見られる制度ですが、日本では国政レベルでの「国民発案」の制度はありません。
「イニシアチブ」の使い方を紹介
主導権の意味で
- 価格交渉で相手にイニシアチブを取られてしまった。
- 我々の会社はこの業界でイニシアチブを握っている。
- 会議のイニシアチブを取る。
率先、先導の意味で
- 日本のイニシアチブで協議をはじめる。
- この企画は開発部のイニシアチブで進めてください。
- A社のイニシアチブで会議を開催する。