「お前は何を言っているんだ」とは？意味や使い方をご紹介

「お前は何を言っているんだ」とは、意味不明・訳の分からないことを言っている相手を煽るときに使う言葉です。読んだ通り、「あなたの発言が理解できない」 ことを表します。おもに、インターネット掲示板やSNSなどで使われているネットスラングのひとつです。

元ネタは、格闘家の「ミルコ・クロコップ」選手の発言です。とある格闘技番組のVTRに出演した際に、この発言が飛び出しました。なお、このVTR映像に映っていたミルコ選手のキャプチャー画像も、ネット上ではよく使われています。

「お前は何を言っているんだ」は、インターネット掲示板やSNSなどで訳の分からないことを言っている人に対して使います。相手を煽るニュアンスを含んでいる言葉なので、使って良い場面かどうかを判断したうえで活用しましょう。

なお、文字ではなく、ミルコ・クロコップ選手のキャプチャー画像を貼り付ける返し方もあります。とくにtwitterなどでは、意味不明なツイートをした人へのリプライ（返信）としてミルコ選手画像を貼り付けるといったやり取りがよく見られます。

「お前は何を言っているんだ」は、総合格闘技PRIDEの対戦前VTRにおけるミルコ・クロコップ選手の発言が元ネタです。発言の引き金となったのは、ミルコ選手の対戦相手のジョシュ・バーネット選手が、ミルコ選手に宛てた対戦前VTRです。

日本のアニメ『北斗の拳』の大ファンであるバーネット選手が、主人公ケンシロウのモノマネで「おまえはもう死んでいる」とミルコ選手を挑発しました。

このVTRを見たミルコ選手は、『北斗の拳』を知らなかったということもあり、冷静に「お前は何を言っているんだ」と言い放ったのです。

このときのミルコ選手の冷ややかな表情や鋭い目つき、そして画面下に表示された「おまえは何を言っているんだ」というテロップのインパクトが評判となり、このシーンのキャプチャー画像と合わせて広くネット上に拡散されていきました。

「お前は何を言っているんだ」と言っているミルコ選手のキャプチャー画像は、コラージュ画像（コラ画像）の素材としてあちこちで使われています。

特に有名なのが、女性専用車両の是非に関するインタビュー画像と組み合わせたコラ画像。4コマ漫画形式で、女性たちのテロップ付き画像が並べられた後に、オチとして「お前は何を言っているんだ」画像が使われています。

このコラ画像のヒットにより「お前は何を言っているんだ」の知名度は一気に高まりました。

コラ画像だけでなく、キャプチャー画像を元にしたAA（アスキーアート）やパロディイラストも作られています。パロディイラストでは、アニメや漫画のキャラクターに、ミルコ選手のような表情やポーズをさせているものが多くあります。

インターネット上では今だにパロディ画像が作られているので、変わらぬ人気ぶりが窺えますね。

「ミルコ・クロコップ」選手は1974年生まれのクロアチアの格闘家で、格闘技イベント「PRIDE」や「K-1」などで活躍しました。現在は格闘家を引退しています。

「ミルコ・クロコップ」というリングネームは、自身が元警察官ということに由来しています。「クロコップ」とは英語で「クロアチア人のコップ（警察官）」という意味です。

また2003年から2007年の間、本国クロアチアの国会議員を務めるなど、格闘技以外の分野でも活躍しています。