「ホルホル」とは?意味や使い方をご紹介

「ホルホル」とはインターネット上で見かけるスラングの一種で、韓国人が自国を自画自賛している状況を指して使われる言葉です。なぜこのような意味で使われるようになったのか、今回は「ホルホル」の意味や使い方について、その由来とともにご紹介します。

目次

  1. 「ホルホル」の意味
  2. 「ホルホル」の使い方
  3. 「ホルホル」の由来
  4. 「ホルホルの実」とは

「ホルホル」の意味

「ホルホル」とは、「韓国人が誇らしげに自画自賛するさま」を意味するネットスラングです。

韓国人の咳払いの音が擬音化されたものとされ、ハングルでは【헐헐】と書きます。日本語に変換するとしたら「エヘンエヘン」「エッヘン」など咳払いの擬音を当てはめるとわかりやすいでしょう。

「ホルホルする」のように、サ変動詞をつけて使われる例も多く見かけます。

韓国の人以外にも使われる

誇らしげな態度をとる韓国人をからかう意図で使われる「ホルホル」ですが、最近ではその対象を限定することなく、得意げ、有頂天、尊大な態度を持つ人や、その様子全般について使われることがあります。

特に、国家単位や民族単位の話題において使用例が多く、「行き過ぎた愛国心」や「恥ずかしげもない自画自賛」を揶揄(やゆ)する意図で「ホルホルしている」と言われることがあります。

「ホルホル」の使い方

「ホルホル」は、恥ずかしげもなく自画自賛している人や、自分もしくは自分が属するコミュニティをしつこいほど持ち上げている様子に対して使います。

基本的に良い意味で使われる言葉ではありませんので、使用にはご注意ください。

また、ネット上で使われるスラングであるため、ネット文化に詳しくない相手には意味が通じない場合があります。ネット以外で使われることはほぼないと言ってよいでしょう。

(A)

まーた韓国人がホルホルしてるのか。

(B)

最近、日本をホルホルするテレビ番組が増えたよね。

「ホルホル」の由来

「ホルホル」という言葉は、2000年代はじめ頃、韓国のNAVER社がかつて運営していた日韓交流サイト「enjoy Korea」(通称:エンコリ)から誕生しました。

当時、日韓が共同開催した2002年ワールドカップで起きたいくつかの問題の影響からか、両国の関係はあまり良好とは言えませんでした。

そのためこのサイトの交流掲示板では、相手の悪口や、自国を賛美するコメントの応酬となることも珍しくなかったようです。

機械翻訳が生んだ「ホルホル」

「enjoy Korea」では日本語が韓国語に、韓国語が日本語に自動翻訳されることで、言語の壁を越えて日韓のユーザーが交流できる仕組みになっていました。しかし、翻訳は機械的に行われるため、あまり精度が高くなかったようです。

そんな機械翻訳が生み出したのが「ホルホル」です。韓国側のユーザーが誇らしげに自画自賛する書き込みをしているのに、日本側ユーザーにはそのたびに「ホルホル」という、一見意味不明で、どこか間の抜けたカタカナが表示されることになりました。

このギャップが話題となり、日本側のユーザーの間で「ホルホル」が「韓国人が誇らしげに自画自賛している様子」を形容するスラングとして定着しました。

「ホルホル」の本来の意味

「ホルホル」は「헐헐」というハングル文字が機械的に翻訳されたものですが、これは「헐」という文字自体が「heol(ホル、ヒョル)」という音を表しているためです。

では「헐헐」の意味はというと、単に「ホルホルという音」という擬音語のスタンスであり、その音が示すものが明確に定められているわけではないようです。

冒頭で紹介したように、咳払いの音という解釈もあり、「헐헐」には「高齢者が笑うときの音」「大げさに息継ぎして驚きや呆れを表現する音」などの使用例もあります。

笑い声とも感動詞ともとれ、その意味をはっきりと日本語に翻訳するのは少し難しそうです。

「ホルホルの実」とは

「ホルホルの実」とは、漫画『ワンピース』に登場する「悪魔の実」のひとつです。食することでホルモンを自由自在に操る能力を得られる、という設定です。

作中では「オカマ王」や「奇跡の人」を異名として持つキャラクター、エンポリオ・イワンコフがこの能力を持っており、ホルモンを自分や他者に注入し、性別・体質・免疫などを変化させるシーンが描かれました。

当然、ネットスラングの「ホルホル」とはまったく別の言葉ですが、まれにネットの掲示板などで「ホルホルの実を食べたせいで、ホルホルするようになった」といった言葉遊びが見られることがあります。


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