「相成りました」とは?
「相成りました」とは「なりました」を丁寧に表現した言葉です。改まった場面で使うことが多く、普段の会話で使う機会はあまりありません。
「相成りました」の意味
「相成りました」は「あいなりました」と読み、原型は「相成る」です。「なる」の改まった言い方で、「結果として成立する」「違う状態に変わる」「ある状態に至る」「ある数値に達する」「することに決まる」など幅広い意味があります。
「相」自体に意味はないので、「相」を省いて「なりました」という文章に変えても言葉の意味は変わりません。
「相」があると、文章にかしこまった印象を与えることができますので、丁寧な言い回しにしたいときは便利な表現です。「相」のニュアンスについては、次の項でご説明します。
「相」とは
「相」には「互いに」「ともに」という意味があります。また、動詞に付いて語調を整え、意味を強める働きがあり、「しっかり」「確かに」というニュアンスが加わります。
(例)
- 婚儀が相調いました。(整うのあらたまった言い方。うまくまとまることをいう。)
- 相分かった。(よく分かった。)
「相成りました」の使い方
「相成りました」は、主に、ビジネスシーンや手紙、結婚の報告などのかしこまった場面で用いられます。また、かしこまった手紙やメールなどで季節の挨拶として使われたり、「運びに」や「運びと」という言葉とともに使われることもあります。
【使用例】
- 部長には、いたくお世話に相成りました。
- ご確認いただけますでしょうか。10万円に相成ります。
- 春爛漫の季節と相成りましたが、いかがお過ごしでいらっしゃいましょうか。
- 交際していた女性と入籍する運びと相成りました。