「栄枯盛衰」とは?意味や使い方をご紹介

皆さんは「栄枯盛衰」という言葉をご存じでしょうか。「自分で使ったことはないが、小説などでは見たことがある」という方もいるのではないでしょうか。今回は「栄枯盛衰」の読み方や意味、どんなときにどのように使うのか、などについてご紹介します。

目次

  1. 「栄枯盛衰」の読み方や由来は?
  2. 「栄枯盛衰」の意味や成り立ちは?
  3. 「栄枯盛衰」の使い方と例文は?
  4. 「栄枯盛衰」の類語は?
  5. 「栄枯盛衰」の対義語は?
  6. 「栄枯盛衰」を英語で言うと?

「栄枯盛衰」の読み方や由来は?

「栄枯盛衰」という言葉は「えいこせいすい」と読みます。いわゆる日本語に多い「四字熟語」の一つといえます。

四字熟語とは


四字熟語とは、漢字四文字からなる日本語の慣用的表現の一つです。音韻のリズムがよいこと、重厚な印象を与えることなどから、非常に頻繁に用いられ種類も無数にあります。

一般には①現代社会の用語(介護保険、総量規制など)、②日本古来の成句(手前味噌、手練手管など)、③中国の古典や仏教に由来する故事成語(臥薪嘗胆、色即是空など)―といった分け方があるとされます。

この中で「栄枯盛衰」は、③の古典的な言い方から派生したものに近いといえるでしょう。

「栄枯盛衰」の意味や成り立ちは?

「栄枯盛衰」は「栄枯(えいこ)」と「盛衰(せいすい)」という二つの言葉が連結したつくりになっています。

「栄枯」とは元来は「草木が生え茂ったり、枯れたりすること」を表す言葉です。これが転じて「人生や国が繁栄したり衰退したりするさま」を比喩した言い方になりました。また「盛衰」は「栄えたり衰えたりすること」を示します。古くは「じょうすい」とも読まれました。

このように「栄枯盛衰」は同じ意味の二つの言葉が重なった構成になっています。すなわち、ある時には栄華を極め、またある時にはむなしく滅ぶといった人の世の有様やはかなさを強調し、「人は成功している時ほど謙虚であるべきだ」と戒める慣用表現だといえます。

この言葉は仏教の考え方がベースになっています。仏教には、この世には「不変」「永久」なものは存在せず、万物は流転し変遷していくという世界観があります。日本の古典にもこうした仏教の考え方が反映されたものが多く、「栄枯盛衰」もそれに基づく言い方です。

「栄枯盛衰」の使い方と例文は?

「栄枯盛衰」は古い四字熟語ですから、現代の日常会話やメール、SNSなどで使うことは少ないかもしれません。堅い文章語の一つといえますが、ビジネスパーソンや社会人の教養として知っておくことは大切です。

ことわざや故事成語のように、文章や会話の中に適切に盛り込めば、表現のアクセントや深みを増す効果もあります。例文を挙げてみましょう。

・あんなに人気絶頂だった芸能人が今は全く見ないね。栄枯盛衰というものか
・老舗の大企業がまさか身売りするとは。栄枯盛衰は世の習い、とは言うがね
・栄枯盛衰ですから、耐えていればいずれはチャンスも来ますよ

「栄枯盛衰」の類語は?

「栄枯盛衰」は古典的な、仏教の思想に基づく表現です。同じような言い方は「平家物語」といった日本の古典作品にもみられます。以下に例を挙げてみましょう。

・「諸行無常(しょぎょうむじょう)」(意味:すべての物事は、ずっと同じ状態であり続けることはない)

・「盛者必衰(じょうしゃひっすい)」(今栄えている者もいずれは必ず衰える)

・「奢(おご)れる人は久しからず」(成功にあぐらをかく人は、長くそのままではいられない)

・「国破れて山河あり」(有為転変の世の中で、自然の姿が変わらないというのは感慨深いものだ)

「栄枯盛衰」の対義語は?

では「栄枯盛衰」の反対の意味を持つ対義語にはどのようなものがあるのでしょうか。例を挙げてみます。

・「何の変哲(へんてつ)もない」(ありふれていて実につまらない、取り立てて言うほどのこともない)
・「無味乾燥」(何の変化も面白みもないこと)
・「凡庸」(優れた点がなく平凡なこと、その様子)
・「平々凡々」(極めて平凡で、変わったことのない状態)

「栄枯盛衰」を英語で言うと?

「栄枯盛衰」を英語で表現すると、次のような文例が挙げられます。

・the transmutations of fourtune(栄枯盛衰)
・Life has its ups and downs.(人生は山あり谷あり)
・The greatest may fall.(偉大な者もいずれは滅んでゆく)


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