「試す」とは?
「試す」とは「ためす」と読みます。「実際にやってみて、力の程度・真偽などを調べ確かめる。試みる」という意味があります。
英語でいうと「try」と言い換えることができ、そのままカタカナ語として「トライしてみようよ!」など使われています。
「試す」の意味・定義
「試す」とは「何かを確かめるために、実際にやってみる」ことですが、シチュエーションによって細かな意味はさまざまです。主な使い方として、下記の四つの意味と使い方を解説します。
- 挑戦する
- 品質のために試験を行う
- サイズが合っているか着てみる
- 食べ物や物の良し悪しを確かめる
挑戦する
「試す」には「挑戦する」という意味があります。新しい物事をやってみるということを表します。カタカナ語として使われる「トライ」の意味は、この「挑戦する」に一番近いです。
【使い方】
- 失敗が続いたので、新しいやり方を試してみた。
- 今まではチャレンジした事はなかったが、次こそはピンクのスカートを試すつもりだ。
品質のために試験を行う
製品などにおいて、きちんと動作するかなどを確認することを「試す」といいます。機械などの動作確認や、商品の欠陥や不具合などを確認することを表します。
【使い方】
- 納品前には必ず受注を受けた機械の性能を試します。
- ベッドのスプリングの性能を試すために、1万回の負荷をかける試験をした。
サイズが合っているか着てみる
購入前に、「服や靴を着てみること」を「試す」といいます。サイズが合っているか、似合うかどうかを確かめることを表します。
【使い方】
- 好きなブランドの新作のブラウスが出ていたので、試してみたい。
- 欲しかった帽子を見つけたので、サイズが合うかどうか試した。
食べ物や物の良し悪しを確かめる
「試す」には、「物の良し悪しを確かめる」という意味があります。「サンプルを試す」というように使われ、実際に使ったり、食べたりしてみることを表します。
【使い方】
- 社内の試食会で、各店舗の料理長たちが夏の新メニューの味を試している。
- 新商品が出ていたので、早速試してみた。
「試す」の類語
実験する
「試す」には「試験をする」という意味が含まれていますが、「実験」も「試験」に近い言葉です。「試験」は、物の性質や能力などを試すために行われる検査のことを指します。一方、「実験」とは、仮説や理論などが正しいかどうかをさまざまな条件下で確認することを指し、知識や確証を得るための行為です。
試みる
「試みる」と「試す」はほとんど同じ意味ですが、文脈的に一方しか使えないこともあります。明確な区別はありませんが、着地点が見えているかどうかがポイントになる場合があります。
例えば、「新しい商品を試す」という場合は、商品の性質を確かめるための行動なので、着地点は明確です。逆に、「新しい商品の開発を試みる」という場合、どうなるかは分からないけれどやってみるということですから、着地点は不明です。
「試す」「試」を使った言葉
人を試す
「人を試す」とは、「何かを仕掛けて相手の反応を見る行為」です。例えば、好きな人が自分のことをどう思っているかを確かめるために、他の人と仲良くしたりして様子を見ることを「彼を試す」と言ったりします。
【使い方】
- 私の上司は人を試すような仕事のやり方をする。
- 人を試すのは、気が引けます。
試着
先ほどの意味のひとつとしてもご紹介しましたが、「試着」とは、購入前に、服や靴を「試しに着用してみる」ことです。サイズが合っているか、似合うかどうかを確かめる目的があります。
【使い方】
- このジーンズを試着したいのですが、試着室はどこですか?
- 試着してみないと、本当に似合うかどうか分からない。
試行錯誤
「試行錯誤」は「しこうさくご」と読みます。意味は「新しい物事をするとき、試みと失敗を繰り返しながら、解決策や適切な方法を見つけ出していくこと」です。「試行」は試しに行うこと、「錯誤」は誤り・間違いを意味しています。
【使い方】
- この結果は、試行錯誤を重ねた研究員達の努力の結晶だ。
- 試行錯誤を繰り返して、どうにかここまでたどり着いた。