「ねこんかつ」とは
「ねこんかつ」とは猫好きの人たちが集まる婚活イベントのことです。共通の趣味を持った人たちが集まる出会いイベント、いわゆる‘趣味コン‘のひとつで、猫好きであるという条件のもとに婚活する内容のものを指します。
「ねこんかつ」の使い方
- ねこんかつでなら、私と同じ猫好きの人に出会えそう
- ねこんかつで知り合った人に、猫のことをもっと教えてもらう
- 人見知りだけど、ねこんかつだから会話に困らなかった
「ねこんかつ」という言葉の由来
「ねこんかつ」の‘ねこ‘は動物の「猫」で、‘こんかつ‘は結婚活動の略語である「婚活」です。「猫」と「婚活」を合わせて「ねこんかつ」と呼ばれるようになりました。
「ねこんかつ」の内容
「ねこんかつ」は主に、休日の昼間に猫カフェを借り切って開催されています。結婚相談所やイベント会社主催で行われる‘婚活イベント‘ではあるものの、猫好き男女向けの趣味コン要素が強く、参加者の年収などは重視されていないという特徴があります。
内容としては、男女で数人ずつのグループにわかれ会話を楽しむという、一般的な婚活イベントと基本的には同じです。スタッフの声かけで自己紹介から始まり、メンバーを変えながらフリータイム、そして連絡先の交換へと続きます。
しかし「ねこんかつ」が他の婚活イベントと大きく異なるのは、‘猫と触れ合う‘というオプションがつくことです。
周りには常に猫がいて自由に触ったり餌をあげたり、一緒に写真を撮ることが可能です。中には、プロのカメラマンによる‘撮影タイム‘を用意している「ねこんかつ」もあり、参加者の思い出作りをサポートしています。
「ねこんかつ」の魅力
おしゃれや高級感を意識した会場で開催されることの多い婚活イベントと異なり、「ねこんかつ」の場合はドレスアップする必要がありません。
猫カフェでの開催は猫と触れ合うことも目的のひとつとしているため、参加者は服装にとらわれることなく自然体で過ごすことができます。
また、出会ったばかりの人たちとコミュニケーションを取るのは、なかなか難しいものです。しかし「ねこんかつ」であれば、猫好きという共通点が既にあるので、話題に困ることはありません。
参加者は、猫との触れ合いを通して互いの興味や愛情を間近で感じることができるので、自然と会話のきっかけを得ることができます。
拡大する‘出会いの場‘
平成26年度に内閣府が20 歳~39 歳の男女を対象に実施した『結婚・家族形成に関する意識調査』によれば、未婚者の6割以上が「結婚した方が良い」としつつも、その5割以上の人が「適当な相手にめぐり合わないから」と出会いの難しさを未婚理由として挙げていることがわかりました。
そんな中で需要を得ているのが、男女の出会いの場を提供する‘婚活ビジネス‘です。
婚活サービスの成婚率
実際に、何かしらの婚活サービスを利用して結婚したカップルは増えているようです。
「婚活実態調査2018(リクルートブライダル総研調べ)」によれば、2017年の婚姻者のうち婚活サービスを通じて結婚した人は10.4%、直近3年以内に婚活サービスを利用したことがある人に限ってみると、婚活サービスによって結婚した人の割合は38.1%と成婚率の高さがうかがえます。
多様化する婚活ビジネス
パーティ形式のものからバスツアー形式のもの、街の散策やゴルフなどアウトドア派向けの「スポーツ婚活」や、陶芸やそば打ちの体験も兼ねた「モノづくり婚活」など、年々種類を増やし出会いの場を提供し続ける婚活ビジネス。
その中でも「ねこんかつ」は、将来的に家族の一員となり得る猫への愛情を、互いに確認し合あえる貴重な出会いの場であることは間違いなさそうです。