「銀木犀」の花言葉とは?意味や使い方を由来を含めてご紹介

秋になるとどこからともなく香る金木犀には「謙虚」「気高い」「初恋」などの花言葉があります。金木犀の名前と香りはなじみ深いものですが、銀木犀もあることをご存知ですか?今回は、銀木犀の花言葉やその由来、金木犀との違いについて解説します。

目次

  1. 銀木犀の花言葉と由来
  2. 銀木犀の花言葉の使い方
  3. 銀木犀とは
  4. 銀木犀と金木犀の違い

銀木犀の花言葉と由来

秋に白い花をつけて芳しく香る「銀木犀(ぎんもくせい)」の花言葉のひとつは「高潔」です。これは、銀木犀の真っ白な花が高潔に見えることに由来していると言われています。

もう一つの花言葉は「初恋」です。昔の中国の美女は、デートの前に木犀の花を入れたお酒を飲んで、甘い香気を漂わせたという話から「あなたの気を引く」、「初恋」という花言葉ができたのだそうです。

銀木犀の花言葉の使い方

銀木犀は主に庭木として植えられる植物で、切り花としてあまり用いられません。銀木犀の花言葉をメッセージとして伝えたい場合は、昔の中国の例に倣ってお酒に花を浮かべるのはいかがでしょうか。

現代の日本で植えられている木犀は金木犀が主流で、銀木犀はあまりみかけません。銀木犀が見当たらない場合は、同じような花言葉を持つ金木犀の花を使ったシロップやお茶、お酒、金木犀の香りのハンドクリームや香水に想いを託すのも良いかもしれません。

銀木犀とは

銀木犀の特徴

「銀木犀(ぎんもくせい)」は中国原産のモクセイ科・モクセイ属の常緑小高木で、樹高は10mほどまで生長し、シンボルツリーとして利用されることが多い植物です。

9月下旬〜10月に、葉っぱの脇の小枝に、4枚の花弁からなる白くて小さな花をいくつも咲かせます。

銀木犀の名前の由来

「木犀(もくせい)」という名前は、樹皮が淡褐色で、動物のサイの皮膚に似ていることに由来します。

もともと木犀は「銀木犀」を指す言葉で、後から日本に入ってきたオレンジ色の花をつける木犀を「金木犀」、先に入ってきていた白い花をつける木犀を「銀木犀」と呼び分けています。

銀木犀の学名と由来

銀木犀の学名はOsmanthus fragrans。「Osmanthus」はギリシア語の「osme(香り)」と「anthos(花)」が語源となっています。また、「fragrans」も「 芳香のある」という意味で、花の香りに特徴を認められている植物であることがわかります。

銀木犀の英語名・中国名

銀木犀は英語では「silver osmanthus」や「tea olive」、「sweet olive」、あるいは「fragrant olive」と呼ばれています。

また、中国名は「桂花」と言います。日本では金木犀を「桂花」と呼びますが、中国では銀木犀を「桂花」、金木犀を「丹花」と呼んでいます。

銀木犀と金木犀の違い

金木犀とは

金木犀(きんもくせい)は、その学名Osmanthus fragrans var. aurantiacusからも分かる通り、銀木犀の変種です。

英語では、銀木犀と同じく「fragrant olive」、あるいは花の色を表して「fragrant orange-colored olive」と呼ばれています。

渡来時期の違い

銀木犀と金木犀は同じく中国から日本に渡来した植物ですが、銀木犀は17世紀後半に、金木犀は明治時代にもたらされたと言われています。

葉の違い

銀木犀の葉は、周囲のトゲが細かく、全体的に丸みを帯びていて表面がツヤツヤしています。一方、金木犀の葉のトゲが大きくて先端が尖っているという違いがあります。

花の違い

上でご説明した通り、銀木犀は10月ごろに小さな白い花を咲かせますが、金木犀は同じ頃にオレンジ色の花を咲かせます。金木犀の花は銀木犀よりも数が多く、密集して咲きます。

香りの違い

銀木犀も金木犀もその香りに特徴がありますが、香りがより強いのは金木犀です。遠くからでも香る金木犀に比べて、銀木犀は花に近づかないと香りを感じないとも言われています。

花言葉の違い

金木犀の花言葉の「謙虚」は、甘く芳しい香りに反して、その花は控えめで小さいことに由来しています。もう一つ「気高い人」という花言葉は、雨が降ると香りを惜しむことなく、潔く花を散らせることに由来しているそうです。

由来は違えど、金木犀のこれらの花言葉は銀木犀の「高潔」と似ています。また、金木犀には、銀木犀と同じ由来で、「初恋」という花言葉もありますので、花言葉はほぼ同じと考えていいでしょう

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