「うなぎのぼり」とは?意味や使い方をご紹介

「うなぎのぼり」は、耳にする機会も多い身近な成句でしょう。なんとなく意味は知っていても、うなぎのどのような性質や様子から生まれた言葉なのか詳しく知らない方も多いかもしれませんね。「うなぎのぼり」の意味や使い方を、語源や類語を交えて紹介します。

目次

  1. 「うなぎのぼり」の意味
  2. 「うなぎのぼり」の使い方
  3. 「うなぎのぼり」の類語

「うなぎのぼり」の意味

「うなぎのぼり」は漢字で「鰻上り」「鰻登り」と表記し、意味は以下の2つです。

  1. 急激に上がる
  2. 急激に回数が増える

どちらも何かをきっかけにして、すごい勢いで数を増していく様子を比喩的に表しています。ただし、急激に「高さ」が上がる意味では用いられません。名詞に分類されますが、動詞や助動詞を修飾する副詞のように使います

「うなぎのぼり」の語源

「うなぎのぼり」の語源は2つあり、うなぎの泳ぐ様子や、ぬめりのある性質に由来しています。

最も有力な説は泳ぐ様子です。川の水かさの少ない所や、流れが急な所であってもまっすぐの姿勢で、スムーズに上流にのぼっていく様子から来ているという説です。

もう1つの説は、うなぎを手で捕まえようとすると、強いぬめりのせいでしっかりと持っても滑り、上の方向にすり抜けて逃げる様子を表している説です。

「うなぎのぼり」の使い方

急激に上がる

何かしらの原因によって気温や物価、株価などの数値、評価や地位、段階などの価値が急激に上がった様子を表すのに「うなぎのぼり」が使えます。

【例文・数値が上がる】

  • 日が差すにつれて気温がうなぎのぼりに上昇した。
  • 国民的な慶事があったためか、株価が軒並みうなぎのぼりになった。

【例文・価値が上がる】
  • 彼は社長に目をかけられて、うなぎのぼりに出世した。
  • アイドルデビューをきっかけに、人気がうなぎのぼりになった。

急激に回数が増える

何かが契機になってあるものの回数が上がる件数が増えるといったことを「うなぎのぼり」を使って表すことができます。

【例文】

  • 人気商品の売り切れをつぶやいたら、リツイート数がうなぎのぼりになった。
  • ブラウザにバナーを載せたら、アクセスがうなぎのぼりになった。

「うなぎのぼり」の類語

急上昇

「急上昇」(きゅうじょうしょう)は、数値などが突然上がること、角度や高度が急速に上昇することをいいます。「うなぎのぼり」と違う点は、角度や高度にも使える点です。

【例文・数値などが上がる】

  • 株価が急上昇し、経済的な大打撃を避けられた。
  • 惜しまれながら解散することが分かり、ロックバンドのCD売上が急上昇した。
  • 新型肺炎に関わるニュースのアクセス数が急上昇している。

【例文・角度や高度が急速に上昇する】
  • 患者を乗せたドクターヘリが急上昇して、隣県の大学病院に向かった。
  • トラブルを回避するため、飛行機が急上昇した。

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