コピーライト(copyright)とは
コピーライト(copyright)は英語で「著作権」「版権」を意味する言葉です。「(c)」や「©」はコピーライトを略したものです。
英語の場合は、名詞のほかにも「~を著作権(版権)で保護する」という他動詞や、「著作権(版権)で保護された」という形容詞としても使えます。
ウェブサイトに記述することで、サイトが著作権で保護されていることを示すことができます。しかし、すべての著作物は、制作した時点で著作権法やベルヌ条約で保護されているので、必ずしもcopyrightを記述する必要はありません。
あくまで「サイトの製作者が、他人に無断で複製しないでほしいという意思表示として記述するもの」といえるでしょう。
コピーライト(copyright)の記述方法
有名な企業のサイトでもあまり守られていませんが、コピーライトの記述には実は決まった形があります。基本的な形は以下のとおりです。
「all rights reserved」とは
「all rights reserved」には「すべての権利を保有する」という意味があります。したがって、上記の記述は「〇〇年から××が著作権を保有しています」という意味を表すことになるのです。
たとえば、2019年に山田太郎さんが「山田のキーワード解説」というサイトを制作したとします。その場合は以下の2通りの記述ができます。
- copyright © 2019 山田太郎 all rights reserved
- copyright © 2019 山田のキーワード解説 all rights reserved
長いと感じる方には、「© 2019 山田のキーワード解説」という短縮形がオススメです。製作者が記述しやすいというだけでなく、スマートフォンでサイトを閲覧するときに目に入りやすくなるというメリットもあります。
ちなみにGoogleマップなどがこの形を採用していますが、年数のところが毎年変わるので、ルールに則っているとはいえません。
コピーライトマーク(©)の記述方法
ウェブサイトを制作する場合、HTML文書のソースコードに記述することが多いです。このときcopyrightマーク(©)を普通に入力しても、正しく表示されません。
そこで、半角英数字を用いて以下のようにソースコードに記述します。いくつか方法がありますが、最も一般的なのは「©」を使うやり方です。
すると、サイトには「© 2019 山田のキーワード解説」と表示されます。
コピーライトマークと似ているもの
®マーク
copyrightマークと似ているものの1つに®マークというものもあります。これは「Registered Trademark」の略で、「登録商標」を意味するマークです。
アメリカの連邦商標法で規定されており、アメリカでは®マークをつけていないと商標の損害賠償を請求できません。
一方、日本では®マークをつける義務はありませんが、そのかわり「登録第○号商標」などの表記をすることが努力義務となっています。copyrightマークと同様に、他人が無断で使用するのを防ぐのに有効です。
TM
また、「™」という表記もたまに見かけます。これは「Trademark」の略で、®マークと同様に商標に関する言葉です。
®マークとの違いは対象が商標登録されていないことで、商標出願前または出願中の段階でつけることができます。copyrightマークとは形が違いますが、セットで覚えておきましょう。