「時期尚早」の意味や読み方
「時期尚早」は「じきしょうそう」と読み、ある物事を行うにはまだ時期がはやすぎるという意味があります。「時期」は一定の期間、物事を行う時という意味があります。「尚早」はあることを行うにはまだはやすぎることという意味です。この二つの熟語が合わさり、「時期尚早」という四字熟語になります
「時機尚早」「時期早尚(じきそうしょう)」「時期早々(じきそうそう)」といった漢字や読みの間違いが多いので注意してください。「時機」や「早々」という言葉はありますが、このような四字熟語はありません。
「時期尚早」の使い方
ここでは「時期尚早」の使い方を例文として紹介していきます。
- 今、結婚するのは「時期尚早」だ。
- 新規事業に参入するのはやはり「時期尚早」だった。
- 今回の話は「時期尚早」と判断し、辞退した。
- 彼は「時期尚早」を理由に試合を欠場した。
上記のように、物事を行うタイミングが早すぎた、早すぎる時に使われます。ほぼ同じ意味の「尚早」は置き換えて使うことができますが、どちらかというと「時期尚早」として使うのが一般的に定着しています。
「時期尚早」の類語
ここでは「時期尚早」の類語を紹介します。
- 「早計(そうけい)」軽はずみな、はやまった考えという意味です。あまり良い意味では使われず、浅はか、愚かしいということに対して使われるのが一般的です。「結論を出すには早計である」「その考えは早計に過ぎるのではないか」などです。「時期尚早」と置き換えて「今、結婚するのは早計だ。」と使うと結婚するのは浅はか、愚かだ、というニュアンスになります。
- 「拙速(せっそく)」仕上がりはよくないが、仕事は速いという意味です。これは時期に使うのではなく、仕上がりの速さを重視した時やもう少し丁寧さを求める時に使われます。「時間がないので拙速に事を進めてほしい」「君は拙速すぎる」などです。
「時期尚早」の対義語
ここでは「時期尚早」の対義語を紹介します。
- 「時機到来(じきとうらい)」これは物事を行うのに適切な機会が訪れたという意味があります。「時機」とは物事を行うのに一番よい時という意味があり、「時期」とは違う意味を持ちます。「到来」はやってくる、訪れる、その時機がくることという意味があります。
- 「機会損失(きかいそんしつ)」これは意思決定をしなかったために儲け損なうことという意味があります。「機会」はものごとを成すのにちょうどよい時期という意味で、「損失」損(そこ)ない失われることという意味です。
嵐の歌で「時期尚早」
アイドルグループの「嵐」の歌の冒頭のラップ部分で「時期尚早」と歌っているように聞こえる、と「時期尚早 嵐」と検索する方が多いようです。下記に「嵐」が「時期尚早」と歌っているように聞こえるという歌をのせておきます。
確かに「時期尚早」と歌っているように聞こえます。これは歌詞としては「Take it so so」なのですが歌詞を知らずに聞くと「時期尚早」と歌っているように聞こえますね。
「時期尚早」のまとめ
「時期尚早」の意味や使い方などを紹介してきましたが、ご参考になりましたでしょうか。行動を起こす前や決断を下す前に「時期尚早」とならないよう気を付けて、何事も良いタイミングで行えるようにしていければいいですね。