「アイドリング」とは?意味や使い方をご紹介

駐車場などで「アイドリングストップにご協力ください」という表記を見たことがある方もいらっしゃると思います。この「アイドリング」とは、どういう状態のことを言うのでしょうか?ここでは、「アイドリング」の意味や使い方についてご紹介します。

目次

  1. 「アイドリング」とは?
  2. 自動車用語の「アイドリング」
  3. ビジネス用語の「アイドリング」
  4. コンピュータ用語の「アイドリング」
  5. アイドルグループ「アイドリング!!!」について

「アイドリング」とは?

「アイドリング」とは、英語の「idling」に由来する言葉で、「機関などを低速で空転する状態」のことをいいます。「空ぶかし」「暖機運転」という呼び方もあります。

「アイドル」(idle)自体に「活動していない」という意味があり、することがなく暇な時間や、仕事がなくふらふらしている状態を「アイドルタイム」や「アイドル状態」と呼ぶこともあります。

なお、「偶像」や「人気者」を意味するアイドル(idol)とは語源が異なりますのでご注意ください。

自動車用語の「アイドリング」

自動車用語の「アイドリング」は、エンジンはかけているものの、車は停車したまま動かしていない状態のことを言います。エンジンからいつでも動力を取り出せる状態とも言い換えられます。エンジンを切れば、アイドリングも停止します。

自動車だけではなく、バイク、フォークリフト、ショベルカーなど、内燃機関を備えたあらゆる機関にアイドリングの概念が存在します。

なぜ「アイドリング」が必要なのか?

燃料を燃やしてエネルギーを産出するためには適切な温度が必要です。また、エンジンオイルなど循環液が通っていない状態で機関を作動させることは、故障の原因にもなります。さらに、エンジンは始動時に最も大きな負荷がかかります。

そのため、エンジンへの負荷を減らし、安定的で効率的な動力を得るため、エンジンを低速で空転させ続けるアイドリング(暖気運転)は一定の利便性があるといえます。

最近では電子制御やエンジン技術の進歩により、小さな負荷でエンジンを始動する仕組みが開発され、暖機不要で、停車のたびに自動でエンジンを停止する(アイドリングストップする)車種も増えてきています。

アイドリングストップとは?

アイドリング状態には、走行中ほどではないものの、「燃料を消費し、排気ガスを出す」「騒音を立てる」という問題があります。そのため、無用なアイドリングを避ける「アイドリングストップ」が一種のマナーとして奨励されています。

信号待ちや駐停車の際にこまめにエンジンを切り、適切にアイドリングストップすることで、燃料のロスを避け、環境への負荷も少なくできます。

主な使い方

  • T社の新車種は、アイドリングストップ機能を標準装備している。
  • 向かいの家の車が毎晩うるさくアイドリングをしていて、迷惑だ。
  • アイドリング禁止(駐車場の張り紙)

ビジネス用語の「アイドリング」

ビジネス用語における「アイドリング」は、すぐに何かにとりかかれる状態にはあるものの、今現在は特に何もしていない状態のことを言います。「無駄な時間」のニュアンスが強く、仕事と仕事の合間の「手もち無沙汰な時間」が該当します。

企業によっては、こうした「アイドルタイム」を最大限活用するべく、詳細なマニュアルやオペレーションを設定しているケースもあります。対義語関係にあるのは「ピークタイム」です。

転じて、「何らかの事態に備えて待機している状態」を指すこともあります。警察や消防の人員は、いつでもアイドリング状態であるといえるかもしれません。

コンピュータ用語の「アイドリング」

コンピュータ用語における「アイドリング」は、CPU(中央演算処理装置)において、「いつでも実行状態に復帰できる待機状態」のことです。

計算処理に使っていない部分の通電を切るなどの処理により、発熱などの負荷を軽減し、消費電力を節約するといった効果が期待されます。多くの場合、ユーザーからの入力によってすぐに実行状態に復帰します。

アイドルグループ「アイドリング!!!」について

「アイドリング!!!」は、同名のテレビ番組から誕生した女性グループです。2006年から2015年まで活動しました。「idol」に進行形「-ing」を加えて、「進化し続けるアイドル」を意図したネーミングとなっています。

ここまでご紹介してきた「機関を低速で空転する状態」のアイドリング(idling)とは意味が異なる言葉ですので、混同にご注意ください。

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