「事柄」とは?意味や使い方をご紹介

みなさんは「事柄」という言葉をご存じでしょうか?日常的に使われる言葉なので一度は耳にしたことがあるかと思いますが、本当の意味を知らない人も多いのではないでしょうか。今回はそんな「事柄」について詳しい意味や具体的な使い方をご紹介します。

目次

  1. 「事柄」とは?
  2. 「事」と「事柄」の違い
  3. 「事柄」の使い方
  4. 「事柄」の類語

「事柄」とは?

「事柄」とは「物事の様子・事情・内容など、物事の抽象的な側面。こと。」を意味する言葉です。物事の内容・ようすや物事そのものを言います。内容を特定するものではなく、抽象的であいまいな表現になります。

また「事柄」には「人物のありさま。体格。品格。」という意味があります。これは「骨柄(こつがら)」という言葉から生まれた意味になります。「骨柄」は「骨組み。からだつき。」、「人柄。風采。」といった意味を持つ言葉です。この「骨柄」の音が変化して「事柄」になったとされています。

「事」と「事柄」の違い

「事」とは「思考・意識の対象となるものや、現象・行為・性質など抽象的なもの」を指す言葉です。「事柄」は物事の様子や内容を指す言葉なので「事」とよく似ていますが、「事柄」よりも「事」の方が含んでいる意味が広いです。

「事」は「ことを見守る」というように「物事のいきさつ」や、「失敗したらことである。」という風に「大変な事態」といった意味でも使われます。それに対し「事柄」は「物事の内容や様子」を指すときに使われます。

「事柄」の使い方

「事柄」の具体的な使い方の例を挙げると

「彼は調べた事柄を明日の会議で発表する予定だ。」
「重大な事柄についてこれから説明します。」
「新プロジェクトに関わる極秘の事柄ですので他言しないようにお願いします。」
「彼女は特殊な事柄にばかり興味を持つ女性である。」
「そのことは複雑な事柄ですので簡単に話すことができません。」

「事柄」の類語

「事項」

「事項」とは「ある物事を構成している一つ一つの事柄・項目」という意味の言葉です。物事を抽象的に表現する「事柄」の類語になります。

例を挙げると「これから重要な事項の審議をいたします。」「こちらが注意事項ですのでよく確認しておいてください。」という風に使われます。

「事象」

「事象」とは「観察できる形をとって現れる人為的事柄や自然現象。」という意味を持つ言葉です。ある事情がもとになって表面に現れた事柄や現象のことを言います。

また数学において「試行の結果起こる事柄」を意味します。例えばサイコロを投げるという試行の結果から1から6の目のどれかが出るという事象が起こることなどです。

「事象」は「事実」と「現象」の二つの言葉からできています。「事実」とは「実際に起こった事柄。現実に存在する事柄。」を意味する言葉で、「現象」とは「人間が知覚することのできるすべての物事。自然界や人間界に形をとって現れるもの。」という意味の言葉です。どちらも実際に現実に存在し現れているものという意味合いがあるため、「事象」にも同様の意味が含まれています。

例を挙げると「この映画のストーリーは歴史的事象に基づいて作られています。」「今回発生した事象については社長が全ての責任を負います。」
 

「物事」

「物事」とは「この世にある有形・無形のすべてのもの。一切の事物。もの。」という意味を持つ言葉です。「物」と「事」の二つの言葉からできています。

「物」とは「空間のある部分を占め、人間の感覚でとらえることのできる形をもつ対象。」という意味を持つ言葉で、「事」は「世の中に起こる、自然または人事の現象。事柄。出来事。」という意味の言葉です。

「物事」は「こと」に重点が置かれますが、「事物(じぶつ)」という言葉になると「もの」に重点を置いて使われます。

例を挙げると「物事の順序はきちんと守るべきであるというのが私の父の考えである。」「物事は初めが肝心だというので気を引き締めていこう。」


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