「ケチャラー」とは?
「ケチャラー」とは、ケチャップが大好きな人たちを指す言葉です。ケチャップが好きすぎて、普通にはケチャップをかけないような食材にまで、ケチャップをかけたりすることもあります。2000年ごろから使われだした若者言葉です。
「ケチャラー」という言葉の由来
ケチャップを略した言葉「ケチャ」に、接尾辞のerがついて、「ケチャラー」になったとされています。接尾辞のerは、英単語の末尾について、「**する人」、「**するもの」を表す名詞に変える働きをします。
例:teach(教える)+er=teacher(教える人、教師)
ケチャップに直接、接尾辞erをつけた「ケチャッパー」も、「ケチャラー」と同じ意味の言葉です。
「マヨラー」と「ケチャラー」
「ケチャラー」は、「マヨラー」から派生した言葉と言われています。使うときも、『「マヨラー」と「ケチャラー」、どちらが不健康?』のように、「マヨラー」と対比して使われることが多いようです。
「マヨラー」とは?
「マヨラー」とは、マヨネーズが大好きな人たちを指す言葉です。『現代用語の基礎知識1998年版』にも掲載された、若者言葉の一つです。
マヨネーズが好きすぎて、どんな料理や食材にもマヨネーズをかけたり、一般的な量より大量にマヨネーズを使ったりします。また、マヨネーズを調味料として食べるだけではなく、直接に食品として食べたり飲んだりすることもあります。
「マヨラー」という言葉の由来
マヨネーズ(mayonnaise:フランス語)を略した言葉「マヨ」に、接尾辞のerをつけて、「マヨラー」になったとされています。
「マヨ(mayon)」にそのままerをつければ「マヨナー」になるはずですが、この言葉が生まれた1990年代後半から、「シャネラー」、「アムラー」のような語尾が「ラー」になる造語が多く使われたため、それに影響されて「マヨナー」ではなく「マヨラー」という使い方で広まりました。
ケチャップとは?
ケチャップ(catsup、ketchup)は、もともとは洋風の料理に使うソースのことを指しています。いろいろな野菜を煮て、裏ごしし、香辛料や調味料で味を調えたもののことを言い、原料の違いで、マッシュルームのケチャップ、クルミのケチャップなどがあります。また、バナナのケチャップはフィリピンでは一般的なケチャップです。
アジア発祥の魚醤(ぎょしょう)に近いものが語源とされ、それが17世紀にヨーロッパにわたって現在のかたちになったと言われています。現在では、ケチャップと言うとふつうはトマトケチャップのことを指すようになっています。
トマトケチャップの歴史
18世紀から19世紀になると、ケチャップがヨーロッパからアメリカにわたってきます。そして、そのころ食べられるようになっていたトマトを使った、トマトケチャップが誕生します。
1876年には、アメリカのハインツ社が瓶詰のトマトケチャップの販売を開始します。現在でも、アメリカではトマトケチャップの消費量が多く、ハンバーガーやホットドッグにたっぷりのトマトケチャップが添えられています。第45代アメリカ合衆国大統領のドナルド・トランプ氏も、トマトケチャップが大好きなことで知られています。
日本人とトマトケチャップ
日本では、明治にアメリカからトマトケチャップが輸入されて、同じころに国産のトマトケチャップが作られ始めます。オムライス、チキンライス、ナポリタンにはトマトケチャップを使いますが、いずれも日本発祥の料理とされています。
ケチャラーのケチャップレシピ
ケチャラーの人たちは、こんな使い方もしています。
- うどんやそうめんをトマトケチャップであえて、パスタ風に。
- 直接、炊きたての白いご飯にかけて。卵かけご飯も、しょうゆではなくトマトケチャップで。
- 目玉焼きにトマトケチャップをかけて。
- とんかつにトマトケチャップをかけて。
- 炒め物の味つけに。