「また」の意味や使い方
「また」は、再び同じことが起こることを表します。通常ひらがなですが、漢字では「又」「復」と書きます。
- また明日会おう
- また負けた
- またとない機会
その他、以下のようにいろいろな意味合いでもよく使う言葉です。
同じく
同じように、同様に、やはり、という意味で使う場合、漢字では「亦」と書きます。
- 貧乏暮らしもまた楽しい
- これもまた、何かのご縁でしょう
- 今日もまた暮れる
- また、いつもの癖(くせ)が出た
別に
その他に、別に、別のとき、同じものに別の面がある様子、一方で、という意味もあります。
- またにする
- またの機会
- この土地はまた、□□の産地としても有名だ
- またの名は天才ゲーマーだ
驚きや疑問の気持ちを込める
新たに加わった事態に対して、驚きや疑問の気持ちをこめて言う場合。この上に。
- なぜまたそんなことを?
- またどうした
- これはまた失礼しました
並びに
ことがらを列挙すること、並びに、の意味。
- よき父であり、またよき夫でもある
- 彼は学才もあり、また人格も優れている
「また」の由来
「また」の由来は「股(また。1つの大もとから2つ以上に分かれて開いている場所、状態のこと)」です。「また」は意味合いによって、「又」「亦」「復」と書きますが、すべて同じ語源です。
「また」の類語
「また」の類語は、「再(ふたた)び」「重(かさ)ねて」です。
「また」は、普段のくだけた話し言葉にも使いますが、「再び」「重ねて」はやや改まった言い方になります。
比べてみると、「再び言う」は言うという行為の繰り返しになり、同じ表現をすることですが、「重ねて言う」は言う内容の繰り返しになり、同じ表現とは限りません(違う表現で同じ内容を繰り返すことも含みます)。
「また」「再び」は否定的な意味合いにも使いますが、「重ねて」は使いません。
例
- □□意見を言う…○また、○再び、○重ねて
- 1時間後に□□来てください…○また、△再び、×重ねて
- □□会いたくない…○また、○再び、×重ねて
- 二度と□□来ないで欲しい…×また、○再び、×重ねて
- □□お礼申し上げます…×また、×再び、○重ねて
「再び」の意味の別の言葉
- もう一度
- またしても
- またまた
- またもや
- またぞろ
- 再度(さいど)
- さいへん(再遍、再返、再反)
- 改めて
- 一度あることは二度ある
「並びに」の意味の別の言葉
- 及び(および)
- 且つ(かつ)
- かつまた
- さてまた
- そうしてまた
- はたまた
- さらには
「また」の英語
「また」の英語は、again、once more(再び)、another time、some other time(またいつか)、also、too(同じく)、and、moreover(その上)などがあります。
- 昨夜また地震があった…There was another earthquake last night.
- いずれまた伺います…I will call again some other time.
- 今は忙しいからまたにしてくれ…I'm busy now, another time, please.
- ○○は美しかったが、□□もまた美しかった…○○ was beautiful, and so was □□./○○ was beautiful, but □□ was beautiful, too.
- また、とんでもない失敗をしたものだなあ!…Ah, but what an awful blunder he has made!
- どうしてまたそんなばかな事をしたんだろう?…Why on earth did they do something so silly?
- 山また山…mountain on mountain
- 彼女は美しく、また賢い…She is bright as well as beautiful./She's as clever as she is beautiful.