「ほぼ」の意味や使い方
「ほぼ」は、全部もしくは完全に近い状態を表す言葉です。漢字では「略」「粗」と書きますが、通常はひらがな表記です。
【例文】
- 準備はほぼ整った
- 客席はほぼ満員になった
- 駅まではほぼ5キロある
- 成功はほぼ間違いない
- 仕事はほぼ片付いた
- ほぼ同じ高さの山
「ほぼ」の類語
「ほぼ」の類語は、「大体(だいたい)」「九分九厘(くぶくりん)」などです。
「大体」は「ほぼ」より幾分おおざっぱで、おおまかに見積もる場合に使います。また「大体その考え自体がおかしい」のように「そもそも」という意味の場合、「大体人間というものは皆そうだ」のように「総じて」の意味に使う場合もあります。
「九分九厘」は文字通りの99パーセントの意味で、完全に近い、近づいている場合を言います。「完全」に近い順に並べると、100パーセント(完全、完成)>九分九厘>ほぼ>大体となります。
- □□終わった…○ほぼ、○大体、○九分九厘
- □□5メートルの長さ…○ほぼ、○大体、×九分九厘
- 優勝は□□確実だ…○ほぼ、×大体、○九分九厘
- □□の予定を立てる…×ほぼ、○大体、×九分九厘
その他、意味の近い言葉は以下のようなものがあります。
大部分(100パーセントに近い)
- 大部分(だいぶぶん)
- 大多数(だいたすう)
- 大半(たいはん)
- 過半(かはん)
- 過半数(かはんすう)
- 大方(おおかた)
- 大凡(おおよそ)
- 粗方(あらかた)
- ほとんど(殆ど、幾ど)
- 十中八九(じゅっちゅうはっく、じっちゅうはっく、じゅうちゅうはっく)
- 九部(くぶ)
- 大約(たいやく)
- 大概(たいがい)
- あらまし
- 大略(たいりゃく)
- 多数派(たすうは)
- もう一息
- 今一歩
- マジョリティー
おおよそ(ぼんやりした数)
- 大抵(たいてい)
- 大体(だいたい)
- 一概(いちがい)
- 概ね(おおむね)
- 大つかみ
- 大まか
- ~あまり
- ~ばかり
- ~ほど
- ~くらい
- ~がらみ
- 概数(がいすう)
- 概算(がいさん)
「ほぼ」の英語
「ほぼ」の英語は、nearly、almost(ほとんど)、little、few、hardly(否定的な意味でほとんど)、などがあります。
【例文】
- その工事はほぼ完了した…The construction is almost completed./The work is nearly completed.
- この土地1エーカーの価値は、その土地の10エーカー分にほぼ等しい…An acre of this land approximately equivalent in price to ten acres of that land.
- 当時の父は今の私とほぼ同年代だった…At that time my father was about the same age as I am now.
- 学生のレポートはどれもほぼ似たようなものだ…The student's papers are all more or less similar.
- ほぼすべての人がそれを信じた…Almost all the people believed it./Most of the people believed it.
- 状態は去年とほとんど変わりがない…Conditions are little better than last year.
- そこでは私はほとんど何も見なかった…I saw practically nothind there.
- 彼を覚えている者はほとんどいなかった…Few people remembered him.
- ほとんど一言も口をきかなかった…He uttered hardly a word./He uttered scarcely a word.
- 建物はほとんど倒れそうだった…The building had all but collapsed.