「コア(core)」とは?
「コア(core)」の意味
英語「core」には、次のような意味があります。
- (果物の)芯;(木の)髄
- (問題などの)核心;中心部;(心の)底
- (ケーブルの)心線;(電磁石などの)鉄心
いずれも「物の中心」を表しており、地球の核や原子炉の中心部など、硬い部分を指して使われます。さらに派生して、「物」だけではなく「事柄や概念の中心」を表す言葉でもあります。
日本語(カタカナ語)で「コア」と言った場合も基本的な意味は同じですが、他のものより中心に近いことから「本格的」、中心にこだわる情熱から「熱心」、さらに常人では到達できない中心部というイメージで「マニアック」というニュアンスが加わります。
「コア(core)」の使い方
名詞として
- He is at the core of the government.(彼は政府の中心人物です)
- The apple was rotten to the core.(リンゴは芯まで腐っていた)
- core businesses(基幹事業)
動詞として
- core an apple(リンゴの芯をくり抜く)
カタカナ語として
- ここが問題のコアだ。(=中心部だ)
- あのゲームにはコアなファンがいる。(=本格的な、熱心な)
- 私はコアなジャンルの絵を描いています。(=マニアックな)
「コア(core)」の類義語
- center…空間など何らかの範囲における「中心の一点」
- middle…左右・終始など2点から見た場合の「真ん中あたり」
- heart…「重要な部分」であり、必ずしも中心とは限らない
これらの言葉に対して、「core」は「ある程度大きさのある中心部」を示しています。「center」との違いはややわかりにくいですが、「center」が座標で見た中心であるのに対し、「core」は大事なものが結集した部分というニュアンスで覚えると良いでしょう。
「コア(core)」の関連語
- ハードコア…中核。組織の中の強硬派。音楽用語で、従来よりも荒々しいこと。性的描写が露骨なコンテンツ。
- ザ・コア…2003年のSFパニック映画。異常を来たした地球のコア(核)を修復するため、登場人物たちが地球の深部へと至るストーリー。
「Intel Core」について
「Intel Core」(インテル・コア)とは、Intel社がリリースしているマイクロプロセッサのブランド名です。世界中で非常に大きなシェアを持ち、幅広くパソコンのCPUとして採用されています。
「Intel Core」のラインナップとしては、「Core i」シリーズと呼ばれる「Core i9」「Core i7」「Core i5」「Core i3」が特に有名であり、「Core i9」が最新のシリーズです。(※2019年4月現在)
さらに古い世代のラインナップとしては、「Intel Core Solo/Duo」「Intel Core 2 Solo/Duo/Quad」などがあります。
CPUとは?
CPU(Central Processing Unit=中央演算装置)とは、コンピュータの「頭脳」としてさまざまな演算を行う中枢的なパーツです。
CPUの性能が高ければ高いほど、より複雑で高度な演算を短時間で処理することができるため、その性能は重要視されます。しかし、高性能なCPUほど高価になる傾向があります。
CPUのブランド名としては、「Core」のほかに「Celeron」(セレロン)や「Pentium」(ペンティアム)などがあります。
「Intel Core」の性能
「Intel Core」シリーズには多数の商品が存在し、初級者向けから上級者向けまで、幅広いユーザーの需要に対応しています。
現状広く普及している「Core i」シリーズで比較しますと、おおむね以下のような性能となっています。
- 「i3」…ローエンドモデル。ネットでの動画視聴や文書作成が主な用途であるユーザー向け
- 「i5」…ミドルレンジ。i7ほどの性能は必要ないが、一定の処理能力が必要なユーザー向け
- 「i7」…ハイエンドモデル。3Dゲームを楽しんだり、高度な画像加工や動画編集を行うユーザー向け
- 「i9」…超ハイエンドモデル。i7よりもさらに高度な処理能力が必要なユーザー向け
以上のように、基本的には「i」のあとの数字が大きいほうが高性能ですが、ほとんどのユーザーには「i9」ほどの性能は必要なく、自分の用途に合ったCPUを選ぶことが大切です。