「よすが」の意味
「よすが」は頼りとする方法や手段や方法のこと、よりどころを意味する言葉です。漢字では「縁」「因」「便」(すべて一文字で「よすが」)と書きますが、かな表記が一般的です。
「よすが」の使い方
「よすが」は会話ではなく、文章で使われることがほとんどです。
- 生きるよすがを求める
- 彼の消息を知るよすがもない
- この花は故人をしのぶよすがだ
「よすが」の古語
「よすが」は古い時代は「よすか」と読みました。濁音になった時期はよくわかっていません。また、細かくみると意味がいくつかに分かれます。
【頼りとして身を寄せる所、よりどころの意味】
(ほととぎすの寄り所とまで思うからだろうか、なおさら言いようもない)
『枕草子』より
【ゆかり、えん(縁)、故郷などの意味】
(荒雄の故郷の山を見て、彼を偲(しの)ぼうと思う)
『万葉集』より
【夫・妻・子など頼みとする縁者のこと】
(高貴な身分の奥様が決まっていらっしゃるとは)
『源氏物語』より
【頼りとする方法や手段のこと】
(飢えをしのぎ、嵐を
『徒然草』より
「よすが」の類語
「よすが」の類語は、「手がかり」「足がかり」などになります。「手がかり」は手をかける場所の意味から、次に起こす行動のための具体的な方法や手段のこと、「足がかり」は足をかける場所、足場の意味から、物事を始めるときに大きな助けとなるものを表します。
「よすが」の英語
「よすが」の英語は、a means(手段)、help(助け)になります。
- 彼がどうなったか知るよすがもない…There is no means of finding out what has happened to him.
- アルバムは昔を思い出すよすがだ…A photo album reminds us of helps us to remember.