「あくせく」とは?意味や使い方をご紹介

皆さんは「あくせく」をという言い回しをご存知でしょうか。心が狭く小さなことにこだわる様子や、休む間もなく仕事などで動き続けることで、心にゆとりがない状態を表します。ここでは、「あくせく」の意味や使い方などを紹介していきます。

目次

  1. 「あくせく」の意味や使い方
  2. 「あくせく」の使い方
  3. 「あくせく」の類語
  4. 「あくせく」の英語

「あくせく」の意味や使い方

「あくせく」とは、目先のことにとらわれて気持ちが落ち着かない様子、また、休む間もなく仕事などで動き続ける様子のことです。

漢字では「齷齪」と書き、「齷」「齪」どちらも、歯と歯の間がせまくつまった歯並びを表します。元来は歯の間が狭いという意味が、転じて心が狭いという意味に、そして心に余裕がない様子の意味になりました。

「あくせく」の使い方

「あくせく」は副詞に分類される単語で、「あくせくと働く」のように、動詞を修飾する役割を持っています。

また、「小事にこだわりあくせく(と)する」のように、形式動詞である「する」を付加することにより、サ変動詞としても使用可能です。

ちなみにサ変動詞として使用する際、助詞である「と」を必要とするという説もありますが、一般的には助詞なしで「あくせくする」という用い方は容認されています。

「あくせく」の類語

「あくせく」の類語に、「こせこせ」「せかせか」「営々(えいえい)」があります。営々は文章語であまり使う機会はありませんが、どれも心にゆとりがなく、目先の利を求めて励む様子のことです。

一方「せっせと」「こつこつ」は様子が変わり、同じように仕事に動き回っていても、一生懸命さが強調され、いじましさ(意地汚くみっともない様子)が薄くなります。「こつこつ」は特に、目立たないが粘り強く着実に励む様子になり、また長期間のことを言います。

その他、聞きなれないかもしれませんが、「汲々(きゅうきゅう、ただそのことだけを行い、余裕がない)」「孜々(しし、一心につとめて休まない)」があります。金儲けに汲々としている、孜々として励む、というように使います。「その日暮らし」「仕事の虫」なども意味の近い言葉です。

「あくせく」の英語

「あくせく」の英語はto work hard(激務)となりますが、like a dog(口語的なニュアンス)、toil and moilなど、他にもいろいろ考えられます。

【例文】

  • つまらないことにあくせくする…worry about little things.
  • 彼女は一生をあくせくと過ごした…She spent her whole life fretting and fussing.


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