「オール」とは
「オール」は大きく2つの意味があります。1つは英語の「all」に由来するものです。もう1つは同じく英語の「oar」に由来するものです。
「oar」は船やボートについている、手でこぐ櫂(かい)のことです。一方「all」を由来とする日本語で使われる「オール」は多数の用法があります。以下で紹介します。
「all」の意味と「オール」を含む言葉
「all」は英語の基礎的な単語で、「全ての」という意味です。日本語でも多く取り入れられています。例えば以下のようなものがあります。
- オール電化…家のものを全て電力でまかなうこと。主にコンロや湯沸かし器をガスでなく全て電力にすることです。
- オールインワン…1つのものに様々な機能が備わっていること。例えばスマートフォンは、電話、カメラ、音楽プレイヤー、ゲーム機、インターネット機能などが1つにまとまったオールインワンな機器といえます。
- オール・オア・ナッシング(all or nothing)…すべてか、なにもないか。例えば賭け事などに手持ちの全てを使うときなどは全ててを得るか、失うかです。このような場合に使われます。
- オールスター…スターの選手・俳優などが揃っていること。オールスターゲームというと、個別チームを越えて結成されたスター選手を集めたチーム同士の試合のことです。
- オールバック…髪の毛をすべて後ろへすき上げるヘアスタイル。
- オールラウンド…能力が多方面にわたっていること。同じような意味で「オールマイティ」という言葉も使われます。
- ワン・フォー・オール、オール・フォー・ワン(one for all, all for one)…一人は万人(みんな)のために、万人は1人のために、という意味です。
「オールする」とは
「オールする」は「オールナイト(all night)」からきている言葉で、「夜中ずっと」つまり「徹夜する」という意味です。飲み会、カラオケなどでよく行われます。
「オール」まとめ
「all」は日本語の中でも多くの言葉に取り入れられていますが、「オールする」は、現状では徹夜で××するという意味でのみ使われています。
大事な用事があるなど、十分な睡眠をとって翌日に備えておく必要がある場合は、安易にオールしないほうがよいかもしれません。