「xo」の意味
英語圏の人とのやり取りでたまに見かける「xo」。これはキスとハグを表しています。「x」がキスで、「o」がハグです。英語版の絵文字と思ってさほど間違いはありません。
少し古風な手紙では最後に「love」や「愛をこめて」と書きますよね。「xo」はあれと同じようなものです。「私の愛を送ります」に代わって「キスとハグを送ります」といっているのです。
「xo」の由来
「xo」でキスとハグなのはわかったけれど、どうしてそうなるのかわからない。そんな方のために、以下に由来を説明します。例によっていくつかの説があるので、代表的なもののみ取り上げます。
十字架説
まずは「x」から。この「x」はキリスト教のシンボル、十字架を表しているという説があります。
神道と仏教が中心の日本ではあまりなじみがありませんが、キリスト教国では十字架にキスをすることがあります。「神の加護を願って」「神に感謝を」など意味はその時々で変わりますが、基本的には神への挨拶や呼びかけだと言われています。
このように十字架でキスを連想するから、「x」でキスを表すようになったといわれています。愛情や友情の印のキスに加えて、神の祝福も祈られているようで素敵ですね。
横顔説
「x」でキスを表す由来としてもう一つ有名なのが、顔に見立てるというものです。まず、「<」の記号で左向きの顔を表します。鼻という解釈もありますし、くちばしや突き出した唇という考えをあるようです。
同様に「>」で右向きの顔となります。すると「x」は二つの顔が向き合うように重なっている、つまりキスしているように見えるという解釈です。
ハグする二人の人説
では、「o」はどうでしょうか。こちらはハグする二人の腕の形を上から見た図といわれています。誰かを抱きしめる時の腕の形は確かに円を描きますね。手をつないで輪になって踊っているようにも見えるといわれますが、どちらにせよ友情や愛情は感じられますね。
「xo」の使い方
「xo」は、メールやチャットなどで結びの言葉として使われるネットスラングといわれています。使い方は様々ですが、顔文字と同じように使えばよいといわれています。
別れの挨拶代わりに「xo」を増やして「xxoo」などと書くこともあります。また、必ずしも両方使う必要はなく、「xx」や「oooo」など片方だけでも大丈夫です。
一般的には女性や若者が使う表現で、大人の男性が使うことはないといわれています。この点でも、絵文字と同じですね。愛をこめてと書く紳士はいるかもしれませんが、ハートマークの絵文字を使う紳士は珍しいでしょう。
結びの言葉以外では、メッセージカードやサインに添える言葉にもなります。いずれにせよ、若い女性中心に使われるようです。
「xo」の例文
- I love you! xo!
- see you, xoxo!
- Goodbye, ox!
「xo」の代わりに使われる表現
「xo」の他にも結びに使われる表現はあります。いくつか紹介しましょう。
- love…愛をこめて。家族や恋人など親しい人向け。
- with love…loveと同じ。他に「my love」や「lots love」などもある。
- sincerely…心から。ビジネス向けでフォーマルな表現。
- your friend…友人より。友人宛に使われる締めの言葉。
- regards…尊敬、敬意。よろしくという挨拶のことば。
- thank you…感謝します。万能な表現。