「バップ」とは
「バップ」は若者言葉では「ダメ」「やめておけ」などダメ出しのフレーズとして使われます。
これには、1980年代に一部の不良が「bad play(=悪い行為)」を略して「バップ」と使っていたのが由来とする説と、麻雀でルール違反をした時に罰として払う点数=「罰符(ばっぷ)」を由来とする説がありますが、いずれにせよ「間違った・残念な行為」「やらかし」のような意味合いです。
大学生の間ではお酒の席のコールで「バップ」が使われているようです。ゲームで負けてしまったり粗相をすると「バップ」としてお酒を飲まされますが、ここでは「罰」の意味合いが強いです。
「バップ」の使い方
- 「はいバップ~!飲んで飲んで!」
- JD用語バップ(※JD=女子大学生。就活で大学生っぽい言葉遣いを封印して面接に望むこと)
- 「今のはズルだよね?バップでしょ」
その他の「バップ」の意味
ダメ出し以外の意味で使われる「バップ」についてご紹介します。
音楽ジャンル「ビバップ(be-bop)」
「バップ」は「ビバップ(be-bop)」というジャズのジャンルを略した言葉でもあります。1940年代に誕生し、少人数の編成による先の読めない即興性の高いセッションが新たなジャンルを築きました。
漫画・アニメ作品
「バップ」が含まれる漫画・アニメ作品といえばこの二つではないでしょうか。
【ビー・バップ・ハイスクール】
高校生の不良コンビを主人公にした漫画です。1980年代に連載が始まり、単行本は全48巻を刊行し大ヒットしました。
【カウボーイ・ビバップ】
宇宙を舞台に賞金稼ぎのコンビが活躍する、1990年代に放映されたサンライズのアニメーション作品です。
クールな台詞回しとハードボイルドなストーリー、そして「ビバップ」のタイトル通りジャズやブルースなど多彩な音楽ジャンルを取り入れたBGMがそれまでにない独特な雰囲気の作品を生み出しました。
オープニング曲「Tank!」は、アニメ放映後もテレビ番組の挿入曲などでちょくちょく使われています。