「一生懸命」とは?意味や使い方をご紹介

「一生懸命」という言葉を使ったことがない人はいるのでしょうか?「一生懸命」は老若男女問わず、幅広く使われている言葉です。ここでは、そんな「一生懸命」の意味や使い方、「一所懸命」との違いなどを、言葉の生まれた歴史的背景なども含めてご紹介しています。

目次

  1. 「一生懸命」の意味
  2. 「一生懸命」と「一所懸命」
  3. 「一生懸命」の使い方
  4. 「一生懸命」のまとめ

「一生懸命」の意味

「一生懸命(いっしょうけんめい)」とは、「一所懸命(いっしょけんめい)」から派生した言葉で、命がけで物事に取り組むさまや、全力で物事に打ち込むこと、または、切羽詰まった状況のことを言います。

「一生懸命」と「一所懸命」

先程、「一生懸命」は「一所懸命」から生まれた言葉だと述べましたが、「一所懸命」とはどういった言葉だったのでしょう。そして、どうして「一所懸命」から「一生懸命」が生まれたのでしょうか。

「一所懸命」の意味と由来

「一所懸命」は、鎌倉時代に武士たちが、将軍から拝領した領地を命を懸けて守ったことからきています。当時のお米には、お金と同様の価値がありました。そのお米を得るには土地が必要です。そして、その土地を将軍から拝領することを「御恩(ごおん)」と呼び、「御恩」に応えて将軍の為に働くことを「奉公(ほうこう)」と言いました。

家族や領民のお腹を満たし力を蓄えるための大切なお米と、そのお米を育む貴重な土地が、武士の生活を支える全てであったと言っても過言ではありません。つまり「一所懸命」とは、一か所の領地を命を懸けて守り、生活のすべてを頼ること、または、その命を懸けて敵から守ったり必死に耕したりした領地のことでした。

当時の武士は、常に戦の備えをしつつも、平時には農村で田畑の管理や農作業を行っていました。なので、武士にとって領地に命を懸けるということは、将軍の「御恩」に応えて戦に出ることだけでなく、自分の土地から豊かな収穫を得るための農作業の努力も含まれます。いつでも、どんな時でも、土地のために必死に働いていたのですね。

「一所懸命」から「一生懸命」へ

はじめは土地にまつわる言葉として誕生した「一所懸命」ですが、時代がかわっていくと、そこから「一か所の土地を守る」という意味をのぞいた、「命を懸けて物事に取り組む」という意味でのみ使われることが多くなりました。

そのため、「一所」ではなく、より命を懸けるという意味のイメージに合っている「一生」が間違って使われるようになり、私たちが普段よく使う「一生懸命」という言葉が広く一般に定着していきました。現在、テレビや雑誌などのメディアは例外を除いて、「一生懸命」を使うことに統一しているところが多いそうです。

また、読み方は漢字に依存しているので、「一生懸命」は「いっしょうけんめい」、「一所懸命」は「いっしょけんめい」です。間違わないように注意しましょう。

「一生懸命」と「一所懸命」の使い分け

現在では、ほとんどの場合「一生懸命」が使われているということがおわかり頂けたと思います。しかし、「一所懸命」という言葉が完全に使われなくなったわけではありません。

例えば、履歴書の自己PRに「一生懸命に頑張ります。」と、書いたとします。採用担当には「全力で頑張る決意」が伝わるでしょう。しかし、これを「一所懸命に頑張ります。」と書くと、先程の「全力で頑張る決意」に加え、「一つの場所」という要素がプラスされ、「一つの会社でずっと頑張ります。」という意志も伝えることが出来るのです。

もし、採用担当の人が、言葉の意味の細かいところにまで注意を払わない人だったとしても、小さな子供ですらよく使うありふれた表現の「一生懸命」より、歴史ある表現の「一所懸命」の方がより良い印象を与えられるかもしれません。

「一生懸命」の使い方

「一生懸命」というありふれた言葉ですが、使う人が使うと、とても味わいのある珠玉の名言になります。ここでは、心に残る「一生懸命」の使い方を、名言を通してご紹介したいと思います。
 

“「一生懸命」だと知恵が出る、中途半端だと愚痴が出る、いい加減だと言い訳が出る。”
武田信玄
 
“「一生懸命」働くこと。これに代わるものは何もない。”
トーマス・エジソン
 
“何であろうと「一生懸命」やれ。”
高橋是清
 
“この地上で過ごせる時間には限りがある。本当に大事なことを本当に「一生懸命」に出来る機会は2つか3つしかない。”
スティーブ・ジョブズ

「一生懸命」のまとめ

いかがでしたでしょうか。「一生懸命」の意味や使い方をご理解いただけましたか。人々の生活や文化の中で新しく言葉が生まれたり、生活の変化によって使われなくなる言葉があるということは、よく使う言葉であればあるほど、私たちの生活や人生にとって重要な言葉だと考えられます。私たちは今、「一生懸命」が必要なのかもしれませんね。


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