「しなやか」とは?意味や使い方を類語との違いも含めてご紹介

「しなやかな心」や「しなやかな動き」などのように使われる「しなやか」。正しい意味をご存知でしょうか。この記事では「しなやか」の意味を類語との違いを踏まえて説明していきます。また、例文や使い方、英語表現も紹介していきます。

目次

  1. しなやかとは?
  2. しなやかの由来
  3. しなやかの使い方と例文
  4. 混同されがちな語との意味の比較
  5. しなやかの英語表現

しなやかとは?

しなやかには次の3つの意味があります。

  1. 弾力に富み、柔軟に曲がること。
  2. 動作や態度がやわらかく優美なさま。
  3. 思想や対応が柔軟な様子。

どの意味であっても折れないことと、やわらかく滑らかであることがポイントです。

しなやかの由来

「しなやか」は漢字で「撓やか」と書きます。この字は「たわむ」や「曲がる」、「くじける」などの意味があります。「不撓不屈(ふとうふくつ)」という四字熟語では「くじける」という意味ですね。

このように枝などが「たわむ」、「曲がる」様子に由来する言葉です。

しなやかの使い方と例文

しなやかの使い方

1の弾力があるという意味の場合、力を入れてもたわんだり曲がったりはしても、決して折れないということを意味します。また、加えている力を抜けば元の形に戻ることも表しています。

2の優美さという意味の場合、動作や態度にブレがなく落ち着いていることを表します。性格や態度の場合、単に落ち着いて上品なだけではなく、芯が通っている時に使われます。

3の柔軟という意味では、考え方に偏りがなく視野が広いということを意味します。

しなやかの例文

  • 元はしなやかでよくたわむ枝だったが、乾燥すると簡単に折れてしまった。
  • 令嬢の手つきはとてもしなやかで上品だ。噂では茶道を習っていたらしい。
  • 主任は自分が絶対正しいと思っている。もう少し柔軟でしなやかな考え方をしてほしいのだが。

混同されがちな語との意味の比較

たおやか

「たおやか」も「しなやか」と同様に動作や態度、姿などが上品な様子を表す言葉です。しかし、なめらかで柔軟なことに焦点が当てられる「しなやか」に対し、「たおやか」はほっそりした様子に意識が向いているという違いがあります。

また、「たおやか」は外見や動きなど目で見えることに使われます。この点でも両者は異なっています。

しとやか

「しとやか」は上品でおとなしい行動や言葉遣いを表す言葉です。「しなやか」と違い、控えめで慎み深い様子を強調する表現です。「しおらしい」ほどではありませんが物静かで従順な印象を与える表現です。

また、「しとやか」はおもに女性に限って使われ、男性には使われない言葉です。

やわらかい

「やわらかい」も外からの働きかけで容易に変形することや態度の穏やかさ、考え方の柔軟さなどを表す言葉です。「しなやか」とは次のようなところが違います。

まず、芯があるかどうか。「しなやか」はどの意味でも一本芯が通った印象を与えます。一方、「やわらかい」はむしろ芯のない印象をあたえる表現です。たとえば、枝は「しなやか」と言えますが、餅は「しなやか」とは言えず、代わりに「やわらかい」と言えます。

同様に、態度や頭も「やわらかい」と言えますが、この場合もルールや自分の主義主張へのこだわりのなさを反映している場合がほとんどです。

しなやかの英語表現

弾力がある

弾力があるという意味の場合、「flexible」や「pliant」、「limber」などが使われます。どれも「曲げても折れない」や「柔軟な」といった意味です。「flexible」と「pliant」は物に使われますが、「limber」は体の柔らかさなどに見られる表現です。

上品な様子

上品な様子を表すには「graceful」が使われます。その他「elegant」や「beautiful」なども文脈によっては使えるでしょう。

考え方が柔軟

考え方などが柔軟な様子も「flexible」でOKです。また、「accomodate」なども使えます。こちらは、「順応しやすい」や「融通が利く」といった意味です。

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