「虫歯ポーズ」とは?
「虫歯ポーズ」とは、頬に手を当てるポーズのことです。虫歯を痛がって頬に手を当てているように見えるので、「虫歯ポーズ」と呼ばれています。片手を当てる場合が多いようですが、両手を当てる場合も言うようです。「歯痛ポーズ」も同じ意味です。
女性が、写真に写ったり、プリクラを撮ったりするときによくするポーズです。モデルやアイドルがこのポーズをしているのをまねたところから広がったようで、今では一般の女性も、インスタグラムやツイッターなどのソーシャルメディアで「虫歯ポーズ」の写真を披露しています。
「虫歯ポーズ」をする理由
小顔に見えるから
「虫歯ポーズ」をするいちばんの理由は、「小顔に見えるから」ということのようです。頬の横に手を当てるため、顔の輪郭を小さく見せる効果があり、小顔に見せることができます。
とくに、頬がふっくらしたタイプの女性(丸顔だったり、ややふくよかな輪郭だったりする女性)の場合、そのふっくらした部分に手を当てて隠すことができるため、より小顔に見せる効果を期待できます。
また、手で頬に影ができるため、その効果で小顔に見えることもあるようです。
若く見えるから
ヒトの鼻の横から唇までの、左右両端にある2本の線をほうれい線と言いますが、このほうれい線がめだつと老けた印象を見た人に与えてしまうものです。「虫歯ポーズ」では、このほうれい線の部分を手で隠すこともできるので、若く見せることができます。
また、唇の両脇の、口角と呼ばれる部分が下がっていても、老けて見えてしまいます。頬に手を当てることで、口角を上げて、若く見せることができます。
ネイルを見せることができるから
とくにファッション誌の表紙などでは、「虫歯ポーズ」で手を顔のそばに持ってくることで、モデルのきれいなネイルも見せることができます。ネイルもファッションの一部なので、見たいと思っている読者は多いようです。
実際に、読者からの、「ネイルも表紙で見たい」という要望が雑誌に寄せられたこともあったようです。
簡単にできるから
頬に手を当てるだけなので、難しいテクニックはあまり必要ありません。片手で頬を押さえたら、もう片方の手で自撮りをすることも簡単にできます。
「虫歯ポーズ」の使い方
- 「虫歯ポーズ」で自撮りしたら、いつもよりかわいく撮れたよ。
- コンビニのファッション誌の棚を見たら、表紙のモデルがほとんど「虫歯ポーズ」でびっくりした。
- 女子会のときの写真を見たら、全員が「虫歯ポーズ」で決めていた。
人気のある自撮りポーズ
自撮りポーズとしても人気のある「虫歯ポーズ」ですが、そのほかにも次のような自撮りポーズが人気があります。
【指ハートポーズ】
親指と人差し指をクロスさせて、小さなハートを作る。
【ガオポーズ・にゃんこポーズ】
爪を立てた手でライオンなどの猛獣の「ガオ」を表現したり、グーにした手で猫のまねをしたりする。
【ハムハムポーズ】
下唇を軽くハムハムかむ。
【ニアチューポーズ】
飲み物をストローで飲むポーズ。ニアチューは「near chu」のことで、ストローで飲み物を飲んでいる口元がキスをする顔を想像させるところからこの名前がついた。
【一部隠しポーズ】
口元や片方の目など、顔の一部を手などで隠す。
「虫歯ポーズ」への海外の反応
日本以外の国でも、「虫歯ポーズ」は注目されています。中国、韓国などのアジア圏や、ヨーロッパ、アメリカ、オーストラリアなどいろいろな国の女性が、このポーズで自撮りした写真をソーシャルメディアに投稿しているようすを見ることができます。
海外では、「虫歯ポーズ」のことを、「cavity pose」、「toothache pose」と呼ぶそうです。「cavity」は虫歯、「toothache」は歯痛のことです。
この言葉は、イギリスのタブロイド紙である『Daily Mail(デイリー・メール)』のオンラインサイトや、英語で編集されているゲームサイト『Kotaku(コタク)』などでも取り上げられています。ただし、「どうしてこのポーズがはやるのかわからない」、「みんな虫歯なの?」という否定的な意見もあるようです。