「メンタル」とは?意味や使い方をご紹介

日常生活の中で「メンタル」という言葉を聞いたことが多くあると思います。「メンタルヘルスケア」など様々な言葉とともに使われていますが、「メンタル」とはどのような意味を持つのでしょうか。今回は「メンタル」の意味や使い方を紹介していきます。

目次

  1. "メンタル"の意味
  2. 「メンタル」の使い方
  3. 哲学的「メンタル」
  4. 「メンタル」の関連語

"メンタル"の意味

"メンタル"は英語の"mental"をカタカナにしたもので、以下のような意味を持ちます。

  • 精神の、心的な
  • 知力の、知的な、有能な
  • 頭の中で行う、そらでする、観念的な
  • 精神病(治療)の
  • 頭がおかしい、ばかな

"mental"の原義は「心(ment)に関する(al)」というものですから、表す意味はすべて心に関するものとなります。また、以上の意味はすべて形容詞用法ですが、"mental"を名詞的に用いれば"精神病(患者)"という意味になります。

日本における「メンタル」の意味

日本語のカタカナ表記での"メンタル"は主に「心的、精神的」という意味を持ちます。「メンタルテスト」と言えば「心理テスト」となりますし、「メンタルヘルス」と言えば「精神衛生」となります。

「メンタル」の使い方

カタカナ語「メンタル」の使い方には、以下のようなものが例として挙げられます。

  • メンタルが弱い
  • メンタル面を鍛える
  • メンタルに悪影響を及ぼす

昨今、日本でも「精神的」「心理的」という硬い言葉より、メンタルという表現のほうが馴染み深くなりつつあります。心理状態や心理傾向を意味する「メンタリティー」や、ネットスラングである「メンヘラ」、「メンタリスト」なんて言葉もありますね。

英語の用例としては、"mental illness"(精神病)や"mental food"(心の糧)、"mental anguish"(精神的苦痛)などがあります。

哲学的「メンタル」

"mental"に"ism"をつけると、"mentalism"つまり「唯心論」という言葉を表します。これは精神の独立した存在と優位性を説く学説で、「人間社会において、心こそ至上の要因である」とする存在論における立場の一つとなっています。

この思想は、プラトンに影響を受けたとされるプロティノスを起源とし、アウグスティヌスやライプニッツ、ヘーゲルなどが説いてきたものです。哲学において"mental"という言葉はとても重要な立ち位置にあるのです。

ちなみに、先ほど例に挙げた「メンタリスト」は、本来「唯心論者」を指す言葉です。ただし最近TVなどで話題になっているのは、「読心術者」あるいは「メンタルマジックを行う者」という意味での「メンタリスト」です。

「メンタル」の関連語

類語

"メンタル"の類義語には以下のような言葉が当てはまります。

  • 心的
  • 内的
  • 心理的
  • 内面的
  • サイコロジー​​​​​​​

これらはすべて心に関する事柄を表しており、"メンタル"の原義にも合致します。

対義語

「メンタル」という言葉が"心に関すること"を表すので、その対義語は"身体に関すること"を表すことになります。カタカナ語でいうなれば、「フィジカル」がそれに該当します。「肉体的」という日本語訳を持ち、「心」とは正反対の「身体」を表しているのです。

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