メンヘラの意味・語源
2ちゃんねるの利用者(2ちゃんねらー)の間で「メンタルヘルス板に書き込みをしている精神的な病を抱えた人間」についてメンタルヘルス(精神衛生)を略した「メンヘル」にer(接尾語)を加え、メンヘラーと呼ぶようになり、その後「メンヘラ」として定着しました。
「なんらかの精神疾患、心の病を抱えている人」という意味で、2002~2003年ごろに誕生したとされる言葉ですが、現在ではそれが転じて「面倒くさい人(女性を表すことが多いですが、男性の場合もあります)」や「かまってちゃん」という意味で使用されることもあります。
状況によっては、ネガティブな意味を含み、悪口や嘲笑として用いられる場合もあるため、使用する際はじゅうぶんな配慮が必要です。
メンヘラの使い方
本来の精神疾患を抱えている人をはじめ、精神的に不安定なタイプの人が自虐的な意味合いで使う場合もあれば、気分が落ち込んだ時、ふさぎがちな気分をメンへラと言う場合などもあるため、幅広い意味を持つ言葉です。
現在では小説や漫画のタイトルなどにも、もともとの意味と異なった意味合いで使用されることがあるため、より言葉の定義が曖昧になってきています。
自称メンヘラの特徴
精神疾患や精神障害などの診断を受けたわけではない自称メンヘラ、いわゆるかまってちゃんタイプ(ファッションメンヘラ、メンヘラちゃんなどとも呼ばれます)の特徴としては下記の通り挙げられます。
「他人との距離感をつかむことが出来ない」「相手の立場や状況を考えることが出来ない」「自分の感情を優先氏、要求ばかりを押し付けてくる」
このかまってちゃんタイプが好んで用いる言葉として「死にたい」「リストカット」「病み」「鬱」などがあります。精神的に不安定だったり、他人とのコミュニケーション不全、自分自身の自信のなさ、あるいはそんな「不幸な自分」を自虐的に(自己陶酔しているとも言えますが)「メンヘラ」と自称しているのです。
メンヘラとヤンデレの違い
メンヘラと同じような意味合いで使用されることが多い「ヤンデレ」。メンヘラとはどのような違いがあるのでしょうか。
ヤンデレとは2006年の新語・流行語大賞にノミネートされた「ツンデレ」の派生語として
2005年ごろ誕生した言葉です。当初はゲームやアニメのキャラクターの属性を表すために使用されていたものが一般的に広まりました。
「デレ」とはデレデレする、を意味し、「ツンデレ」は普段はツンツンして怒りっぽいのにふたりになるとデレデレと甘えてくることを意味します。一方で、ヤンデレは「病んでいる」のにデレデレする、という意味となり、この場合の「病み」は心が病んでいる、情緒不安定な状態であることを指します。
メンヘラは常に自分中心の考え方をします。誰でもいいから自分のことを構ってほしい、
自分を受け止めてもらいたい、愛してほしいというタイプです。
対してヤンデレは、恋愛対象である相手を構いたい・尽くしたいというタイプです。嫌われてしまうのではないかという不安感から、相手に過度に執着したり束縛したりする場合もあります。
精神が病んでいる状態であること、相手に対して過度に依存しすぎてしまうこと、という点から同じような意味合いで使用されることの多いふたつの言葉ですが、その方向性は異なっているのです。