「忙しい」とは?
「忙しい」とは「多くの用事に追われて暇がない。多忙である。」、「せかせかしていて落ち着かない。せわしない。」という意味を持つ言葉です。
「忙しい」の使い方
多忙な様子
「仕事が忙しい」という風に「多忙な様子」を表して使われます。
(例文)
- 次から次へと仕事が舞い込んできて、目が回るほど忙しい
- 午前中は客も少なく暇だったが、お昼を過ぎてから急に忙しくなった
せわしない様子
「忙しい性分の人」という風に「せわしない様子」を表して使われます。
(例文)
- この交差点は常に車が忙しく行き来している
- 課題の締め切りを忙しく催促されている
「忙しい」の英語表現
「忙しい」を表す英語は"busy"です。「とても忙しい」という様子を表す"hectic"、「あわただしい」ということを表す "hasty"といった表現もあります。
(例文)
- "She is busy with new work" 「彼女は新しい仕事で忙しい」
- "It's been a hectic day for me" 「本当に忙しい1日だった」
「忙しい」の類語
「繁多」
「繁多(はんた)」とは「物事が非常に多いこと。そのさま。」、「用事が多く忙しいこと。そのさま。」を意味する言葉です。
「多事多端」
「多事多端(たじたたん)」とは「仕事が多くて、非常に忙しいこと。そのさま。」、「事件がうち続き、世の中が騒がしくて穏やかでないこと。そのさま。」といった意味を持つ言葉です。
「多事」とは「仕事が多いこと」を表す言葉です。「多端」は「仕事・事件などが多くて忙しいこと」を意味する言葉です。「事」と「端」それぞれに「多」を添えて意味を強めた言葉です。
「多岐多端」
「多岐多端(たきたたん)」は「多方面にわたって仕事が多くて忙しいこと」を意味する言葉です。「多岐」は、「枝道が多いこと」から転じて「多方面」を意味します。
「息つく暇もない」
「息つく暇もない」とは「息をついて休憩する暇もないほど忙しい」ことを意味する言葉です。休みなく次々とやるべきことに追われ、休む余裕がない状況を表します。
(例文)
- 今日は息つく暇もないもないほど忙しいので、帰るのが遅くなりそうだ
「忙しい」に関連することわざ
「猫の手も借りたい」
「猫の手も借りたい」とは「非常に忙しくて、誰でもいいから手伝いがほしいこと」のたとえとして使われることわざです。猫はねずみを捕るくらいにしか役に立たないが、そんな猫の手も借りたいほどに多忙であることを表しています。
(例文)
- 新事業の立ち上げで猫の手も借りたいほど忙しい
- こんな猫の手も借りたいという時に遊んでいる場合ではありませんよ
「紺屋の白袴」
「紺屋の白袴(こうやのしろばかま)」は「人のことばかりに忙しく、自分のことをしている暇がないこと」のたとえとして使われることわざです。「こうや」とは「こんや」が転じたもので、染め物屋のことを意味します。紺屋の仕事着は白い無地の袴です。
紺屋であるのに色のついていない白袴をはいているなんて、客の注文に追われるばかりで、自分の袴を染める暇もないのだろうということから出来た言葉です。
一説では自分の白袴には一滴のしみもつけないという職人の自信と誇りを表している言葉でもあると言われています。
(例文)
- 一流レストランでコックをしているが、紺屋の白袴で自分の食事は質素なものである
「盆と正月が一緒に来たよう」
「盆と正月が一緒に来たよう」とは「うれしいことが重なることのたとえ。非常に忙しこと」をたとえて言うことわざです。
盆や正月には特有の様々な行事があることから、また昔は奉公人にとっての数少ない休日だったことから来ている言葉です。「盆と正月が一度に来たよう」とも言います。
(例文)
- 盆と正月が一緒に来たような忙しさで、休んでいる暇もない