「守る」とは?意味や使い方を類語を含めてご紹介

みなさんは「守る」という言葉をご存じでしょうか?「守る」は複数の意味を持つ言葉なので、普段何気なく「守る」を使っている人でも、「守る」が持つ複数の意味を知らない人は多いのではないでしょうか。今回は「守る」について詳しい意味や具体的な使い方についてご紹介します。

目次

  1. 「守る」とは?
  2. 「守る」の使い方
  3. 「守る」の類語
  4. 「守る」の語源
  5. 「守る」の英語表現

「守る」とは?

「守る」には複数の意味があります。

  1. 決めたことや規則などに背かないようにする、遵守する
  2. 大切なものが侵されないように防ぐ、大切なものを失わないようにする、維持する、キープする
  3. スポーツで相手の攻撃に備え、守備すること
  4. 目を離さずに見る、みまもる

「守る」の使い方

  • マナーを守る(規則に背かないようにする)
  • 交通ルールを守る(遵守する)
  • 権利を守る(侵されないように防ぐ)
  • 君を守る(大切なものを失わないようにする)
  • 品質を守る(維持する)
  • ゴールを守る(スポーツで守備する)
  • 顔を守る(目を離さずに見る)

「守る」の類語

「保護」

「保護」とは「外からの危険・脅威・破壊などからかばい守ること」、「応急の救護をようする理由のある時、警察署などに留め置くこと」を意味する言葉です。「森林を保護する」という風に使われるのが前者の意味で、「迷子を保護する」といったように使われるのが後者の意味になります。「保護者」や「保護色」のように使われます。

「保護者」は「児童など未成年者を保護する義務のある人」のことを意味し、主にその子供の父母のことを指します。「保護色」は「外敵から身を守るためや獲物を待ち伏せするために、周囲から目立たなくする体色や模様」を意味します。

  • 歴史的価値のある文化財を国で保護する
  • 彼は保護観察処分となりました

「擁護」

「擁護」とは「侵略や危害を受けないように、かばって守ること」を意味する言葉です。

  • 人権を擁護する
  • 彼らは憲法を擁護するための組織を立ち上げた

「保守」

「保守」とは「正常な状態を保つこと」、「日本の風習・伝統・考え方などを重んじて守っていこうとすること、その立場」という意味を持つ言葉です。古くからの制度、習慣、考え方を守り、急激な改革を避けようとする思想的立場を「保守主義」と言います。

  • 定期的に線路の保守点検を行う
  • 彼は保守的な考え方を持っている

「守る」の語源

「守る」の「ま」は「目」のことを指します。「まぶた」や「まつげ」、「まばたき」、「まのあたり」といった言葉の「ま」も「目」のことです。

「もる」は「守(も)る」で「監視する」、「付き添って保護する」の意味を持つ言葉です。「守る(まもる)」は「目で監視する」と言う意味の「目(ま)守(も)る」から来ています。

「守る」の英語表現

「保護する、防ぐ」という意味の「守る」は英語で"protect"になります。「攻撃に対抗手段を取る」という「守る」は"defend"と言います。

「危険から守る」は"guard"で表すことができます。「状態を維持する」という意味を持つ「守る」は"keep""maintain"を使って表現します。

  • "I protect my family" 「私は自分の家族を守る」
  • "protect skin from ultraviolet rays" 「紫外線から肌を守る」
  • "She did everything to defend her position" 「彼女は彼女の立場を守るために何でもした」
  • "maintain a long-established way of life" 「昔ながらの暮らしを守る」


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