フラジール(frgile)の意味と発音
フラジール(fragile)の意味は次のとおりです。
- 壊れやすい、もろい
- 精神的にもろい
- 体質的に弱い
- 傷つきやすい
カタカナで書くとフラジールですが、フランス語を聴きなれていないと最後の「ル」が聞きとりづらいので、発音としては「フラジー」の後に申し訳程度に「ル」が来る感じです。
スマホのアプリやウェブサイトで発音を確認することも可能なので、一度ぜひ聞いてみてください。なんとなく「はかなげ」な印象をおぼえるのではないでしょうか。
フラジール(fragile)の語源
fragileはラテン語のfrangereから派生したfragilisが、古フランス語を経て初期の近代英語に入ったものです。frangereは壊れるという意味合いを持っています。fragileも元々は物が壊れやすいという意味から、精神的に弱いとかもろいという意味に広がっていったのです。
余談ですが、最近よく聞く燃料デブリのデブリ(debris)も語源は同じところから来ています。
フラジール(fragile)の使い方
飛行機に乗るとき、荷物を送るとき
空港で荷物を預ける際に「こわれものです」と言うと、「FRAGILE」と書いたテープを貼ってくれたりタグをつけてくれたりします。
また荷物を送るときにも「こわれもの」という意味で「FRAGILE」と書いたテープを荷物に貼ったり、荷物に刻印したります。この場合にはフラジールという言葉を使用します。この使い方が日常生活では最も多いのではないでしょうか?
ただしフラジールは「fragile」をフランス語の発音で読んだもので、英語の発音ではフラジャイルとなります。「こわれもの」のタグには「FRAGILE」の下に「HANDLE WITH CARE」と書いてあるので、飛行場ではフラジャイルと発音するのが正しいのかもしれません。
日常会話では
フラジールという言葉を日常会話であまり耳にする機会はなさそうですが、か弱い女性を「フラジールな女性」、壊れやすい陶器を「フラジールな陶器」と言ってもよいでしょう。
「その服のフラジールな感じがあなたによくあってる」「彼とのフラジールな関係」という言い回しも使えそうです。
ELTの代表曲「fragile」
音楽ユニット「Every Little Thing(以下ELT)」が2001年にリリースしたCDシングル、『fragile/JIRENMA』に収録された「fragile」という曲があります。紹介するまでもないと言っても良いほどヒットしました。
作詞したELTの持田香織は、「fragile」についてフランス語として認識してほしいとコメントしています。理由はわかりませんが、フラジールという言葉の語感を大事にしたのかもしれませんね。
この曲は、中森明菜、Tiara、JOY、茉奈佳奈、さくらしめじなど多くの歌手がカバーしたことでも知られています。
その他作品のフラジール(fragile)
ELTの他にfragileと書いてフラジールと読む作品を少しあげてみます。
- FRAGILE(フラジール):山下達郎の1998年発表アルバム『COZY』収録曲
- FRAGILE~さよなら月の廃墟:バンダイナムコの2009年発表Wiiゲーム
- フラジール(唄:GUMI):ぬゆりの2016年発表アルバム『有象偶像』収録曲
- フラジールな関係:ふゆの仁子著の小説。オークラ出版。
フラジール(fragile)の類語
フラジールの類語としては次のようなものがあげられます。
- 繊細
- デリケート
- か細い
- 虚弱
- もろい
- 弱い
- 脆弱
- ひよわ
- weak(ウィーク)