「ウトメ」の意味
「ウトメ」とは、配偶者の父と母を意味する「舅(しゅうと)」と「姑(しゅうとめ)」を掛け合わせた言葉です。主にインターネット上で使われる用語で、配偶者の両親に対する不満や相談などを書き込む時に用いられています。
現在「舅」「姑」は夫と妻の区別なく「結婚相手の両親」という用いられ方をしていますが、本来は妻からみた夫の両親のことでした。中国・周の時代に書かれた『礼記』には次のような文があります。
「夫人が義父母につかえるときには実の父母につかえるようにする」という意味です。「ウトメ」も、基本的には妻から見た夫の両親を称する際に使われるのが一般的です。
「ウトメ」の使い方
「ウトメ」は義父母に関する不満や相談のなかで使われることの多い言葉です。つまり「ウトメ」を使う投稿者には、義理の父母とあまりよい関係を築いていない傾向があるのです。
また関係が相当こじれている場合は、頭に「糞(クソ)」をつけて「クソウトメ」と称する場合もあります。逆に、義両親が良い人たちで関係が良好な場合は、頭に「良(りょう)」をつけ、「良ウトメ」と表現します。
「ウトメ」の用例
- 年末は義実家に行ってウトメの相手をしなければならない
- ウトメがしょっちゅう家にくるのが迷惑だ
- ついにクソウトメとの絶縁に成功した
- 良ウトメとは同居で良い関係だ
「ウトメ」に関連した用語と使い方
「ウトメ」に関連して、親類を表現する用語をいくつかご紹介します。
- ウト=舅
- トメ=姑
- コウト=小舅(こじゅうと)※配偶者の兄弟
- コトメ=小姑(こじゅうと・こじゅうとめ)※配偶者の姉妹
- コトメ子=コトメの子供 ※姪・甥
「ウト」「トメ」「コウト」「コトメ」「コトメ子」の用例
- ウトが勝手に息子にお菓子を食べさせるので困る
- 義実家に行くと、トメは私に嫌いなものばかり食べさせる
- コウトが上から目線で話しかけてくるのが不愉快だ
- 夫と喧嘩をした時に、コトメちゃんが私の味方をしてくれた
- コトメ子がうちの娘に怪我をさせた