「anotherなら死んでた」とは?意味や使い方をご紹介

「anotherなら死んでた」という言い回しをご存知でしょうか?由来を知らない人にとっては何のことだかさっぱりかもしれませんが、その意味するところは明快です。ここでは「anotherなら死んでた」についての解説と、使用例についてご紹介します。

目次

  1. 「anotherなら死んでた」とは?
  2. 主な死亡例
  3. 「災厄」の存在
  4. 「anotherなら死んでた」の使用例
  5. 「anotherなら死んでた」まとめ

「anotherなら死んでた」とは?

「anotherなら死んでた」とは、綾辻行人の小説を原作としたアニメ『Another』(アナザー)が放送されてから、アニメファンの間で流行した言い回しです。

ミステリーホラー作品である『Another』は、美麗な作画や謎めいたストーリー描写もさることながら、登場するキャラクターたちが次々と惨劇に見舞われ、無残に命を落としていく展開が話題となりました。

特に注目されたのが、「階段を降りる」「家で寝る」といった、他のアニメであれば何のこともない、ありふれた日常の行為が引き金となって死人が出る点でした。伏線となる描写や、事後的な作為の説明なども基本的には存在せず、あまりにも唐突にキャラクターが死んでいく展開は、視聴者に大きな衝撃を与えました。

このため、「anotherではあらゆる行為が死につながる」という認識が視聴者の間で共有され、それが転じて、他のアニメ作品などにおいても、キャラクターたちの何気ない仕草や動作を指して、こうコメントされるようになりました。

「――anotherなら死んでた」

主な死亡例

『Another』におけるキャラクターの死亡例を一部ご紹介します。なお、ネタバレを含みますのでご注意ください。

  • 階段で足を滑らせ、持っていた傘の先端が喉に刺さって死亡
  • エレベーターに乗ったら、ケーブルが切れて落下死
  • 雨の中を歩いていたら、落雷に打たれ死亡
  • 自宅で寝ていたら、クレーン車が家に突っ込み死亡

「災厄」の存在

『Another』の死亡シーンが殊更に注目される理由のひとつとして、「災厄」という特異な舞台設定を挙げることができます。

通常のミステリー作品で死者が出る場合、多くは殺人、または、自然死や事故死に見せかけた殺人、といった具合に、その現象を必然たらしめる「人為」や「作為」が背景にある場合がほとんどです。

対して『Another』の場合、「災厄」と呼ばれる超自然的な力が存在し、それがキャラクターに死をもたらすというホラー的な設定が存在します。そのため、一見ただの事故死や病死であっても、「偶然ではないのでは?」「呪い殺されたのでは?」という疑念が残り続けることになります。

このため、繰り返し振りまかれる死の原因が「必然」なのか「偶然」なのか、視聴者の目線でも区別することが難しく、「この作品では、いつどんなきっかけで人が死んでもおかしくない」という思いを抱かせる大きな要因となりました。

「anotherなら死んでた」の使用例

  • 急いで走っていたら、曲がり角で誰かとぶつかった
  • ツッコミで頭をはたかれた
  • 敵の攻撃を間一髪で回避した
  • よそ見していたら、車にひかれそうになった
  • 石につまずき、転びそうになった
  • 授業中ぼーっとしていたら、チョークが飛んできた
「――anotherなら死んでた」

このように、アニメでよく見かけるさまざまなシーンで、この言い回しを用いることができます。特に、キャラクターたちの何の変哲もない日常を描いた日常系アニメや、どれだけ危険な目に遭っても実際にキャラクターが死ぬことはないギャグアニメなどで使われる例が多いようです。

また、ここからさらに派生して、「anotherじゃなかったから助かった」という言い回しが用いられることもあります。

「anotherなら死んでた」まとめ

TVアニメ版『Another』は2012年に放送され、同年中に実写映画化もされるなど、メディア展開が大規模に行われました。また、ミステリーにホラーサスペンス要素が加えられているなど、他の作品にはない特色があることからファンも多く、「anotherなら死んでた」という言い回しは今なお見ることができます。
 

”「アナザーなら死んでた」おもしろい言葉だなあ。”

アニメ版の監督を務めた水島努氏もTwitterでこのように発言しており、この言い回しを認知していることがうかがえます。

「どんな作品なんだろう?」と気になった方は、ぜひ一度、アニメ『Another』を視聴してみることをお勧めします。

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