「微笑ましい」の意味
「微笑ましい」は、ある光景や、会話、やり取りなどを見たり聞いたりした時に、「好ましくてつい微笑みたくなるさま」という意味で、心の状態を表した言葉です。
動詞の「微笑む」は、「にっこり笑う。かすかに笑う。」という意味ですので、「微笑ましい」も口を開けて笑うのではなく、穏やかな笑みで心が温まるような感情を表します。
何を「微笑ましい」と思うかは、感性の問題であって人それぞれです。なので一概にこれだと言うことはできませんが、一般的には子供や子犬や子猫などの小さく可愛らしい様子や、良好な人間関係を表すやりとり、社会的に好ましい様子に対して多く使われています。
「微笑ましい」の例文
- 5歳の子供の思いやりが微笑ましく、愛しかった。
- 付き合いたての二人が、周りに気を使いながらも互いに好き合う気持ちが透けていて、見ていて微笑ましかった。
- たまたま通りがかった公園で、孫に振り回されながらも満面の笑みを浮かべながら一緒に遊んでいるお爺さんを見て、思わず微笑ましい気持ちになった。
- 老夫婦の仲がよい様は微笑ましい光景だ。自分達もあんな風に年を重ねたい。
「微笑ましい」の類語
- 口元が緩む
- ほんわかする
- ほっこりする
- 心温まる
- ほのぼの
- 和む
「微笑ましい」の英語表現
- heartwarming :心が温まる
- smile-provoking:微笑まされる、微笑ましい
「微笑ましい」は上から目線?
「微笑ましい」は「上から目線」だという意見があるようです。上から目線の意味は、「見下したような、偉そうな言動をするさま」です。
「上から目線」は人に対してマイナスイメージを与える言葉で、時としてレッテル貼りや言論封じで使われることもあります。対して「微笑ましい」は、好ましいと感じて心が温まる、人に対してプラスイメージを持つ言葉です。
身内だけではなく、他人に対して、好ましく、「微笑ましい」気持ちになるのは、人間として健全で健康な心の状態です。したがって「微笑ましい」は、上から目線ではないといえるのではないでしょうか。