「サスペンス」とは?意味や使い方をご紹介

サスペンス映画やサスペンス小説、「サスペンス」と名がつくものは多いけれど、そもそもサスペンスの定義とはなんなのでしょう?本記事では「サスペンス」の意味や使い方、さらに「サスペンス」の定義や「ミステリ」との違いなどを詳しく解説します。

目次

  1. 「サスペンス」の意味
  2. 「サスペンス」の使い方
  3. 「サスペンス」と「ミステリ」の違い
  4. 「ミステリ」のジャンル
  5. 「サスペンス」のジャンル

「サスペンス」の意味

みなさんは、サスペンス映画やサスペンス小説は好きですか?サスペンスものが大好きだ!という方でも、「サスペンス」の意味をしっかり把握している方は、そう多くないのではないでしょうか。

小説や映画などにおいて、物語中の危機が読者や観客に感じさせる不安や懸念を「サスペンス」といいます。不安感という観点から、観客の心を宙吊りにするという意味で、サスペンダー(ズボン吊り)が語源となったとも言われています。

「サスペンス」の使い方

日常生活であまり「サスペンス」という語句を使用する機会はないかもしれませんが、こんなときに使えるかもしれない、という例文を挙げておきます。

例えば「へそくりを隠したばかりだというのに、妻が気まぐれに大掃除を始めた。なんというサスペンス的展開だ」「息を呑むようなサスペンスに、思わず手に汗を握った」といった使い方ができます。

現在ではハラハラさせる展開の映画や小説そのものを「サスペンス」と称することが主なので、日常生活ではそちらを使用する頻度が高いでしょうね。

「サスペンス」と「ミステリ」の違い

ところで「サスペンス」と似たジャンルに「ミステリ」というものがありますが、明確な違いはあるのでしょうか?mysteryは直訳すると「神秘」あるいは「謎」ですが、ジャンルとしてのミステリは「推理もの」を指しています。

推理ものの定義は、発生した何らかの事件を与えられたヒントから合理的に解決する、いわゆる“謎解き”が物語の主軸となっていることです。しかし、サスペンス映画やサスペンス小説にも、謎解き要素は存在していますよね。ではハラハラさせつつ謎解き要素もある小説や映画は、ミステリとサスペンスどちらなのでしょうか?

実はこれには明確な答えはありません。ミステリの定義である“謎解き”が物語の主軸であることに対し、サスペンスの“不安感”は心理効果にあたるため、ミステリの分類のひとつとしてサスペンスが存在すると言うこともできます。

しかし実際のところ、制作側が何を意図したかによって作品のジャンルは変わります。制作側がサスペンスと定義すればそれはサスペンスものである、という認識でよいのでしょう。

「ミステリ」のジャンル

実はミステリにはさまざまなジャンルが存在します。そもそも推理小説は1841年に、エドガー・アラン・ポーの手によって誕生しました。

その後『シャーロック・ホームズシリーズ』のコナン・ドイルや、ミステリの女王と呼ばれたアガサ・クリスティー、『Yの悲劇』などで知られるエラリー・クイーンなど、著名な推理作家が数多く誕生しました。その頃の推理小説は現代では「本格ミステリ」と呼ばれるジャンルのものでした。

本格ミステリとは

「本格ミステリ」は謎解きやトリックに主眼をおいた推理小説で、作家によって差異はあるものの『論理的思考による事件の解決』が特徴です。基本的に読者は探偵(役)とまったく同じ情報を提示されるので、読者自身も推理を楽しめるのが魅力です。

その他のジャンル

その後、推理小説は発展の過程で、さまざまなジャンルに枝分かれしました。例えば「ハードボイルド」は「本格ミステリ」ほど謎解きを重視しておらず、探偵(役)はタフでアクティブ、暴力性なども比較的肯定的に描かれています。

ミステリのなかでも社会的なテーマを扱っている小説は「社会派」と呼ばれます。『点と線』の松本清張が有名ですね。警察組織の目線から、あるいは警察内部を舞台として事件の解決を試みる類のミステリは「警察小説」と呼ばれます。また「鉄道ミステリ」はその名の通り、鉄道を舞台とする、あるいは鉄道をトリックの要とした推理小説です。

ミステリのジャンルとしての「サスペンス」

ミステリのジャンルとしてのサスペンスは、謎解きよりも犯人の捜査に重きが置かれる傾向にあります。日本では「二時間サスペンス」がおなじみですね。主軸が犯人捜査なので、探偵役は必ずしも事件の真相をつまびらかにする必要がなく、帰納的推理によって犯人の特定にいたるパターンも多く見られます。

「サスペンス」のジャンル

「ミステリ」がさまざまに枝分かれしていることがおわかりいただけたかと思いますが、「サスペンス」にも細かなジャンルが存在しています。例えばサイコ・サスペンスと呼ばれるものは、反社会的人格のキャラクターがストーリーに大きく関わってきます。映画にもなったトマス・ハリスの『羊たちの沈黙』が有名ですね。

さらにややこしいのは、サスペンス・ホラーというジャンルです。ホラーは「恐怖心」をテーマとした作品の総称ですが、そこにサスペンスと付くことで「ハラハラ感」と「事件の解決」という2つの要素が示唆されます。ブルース・ウィリス主演の映画『シックス・センス』などはこのジャンルに該当すると言えるでしょう。

このように「サスペンス」は独立したジャンルではなく、ある作品の特色のひとつとしてジャンル名に加えられる傾向にあります。非日常的なハラハラ感を味わいたいと思ったら、ひとまずサスペンスと名がつくものを試してみればよいわけですね。


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