「意向」とは?意味や使い方をご紹介

「意向」という言葉をご存知でしょうか。学生の方は馴染みが薄いかもしれませんが、仕事上ではよく見聞きし、「相手のご意向を伺う」などの形で使われています。ここでは「意向」という言葉の意味や使い方、類語などを、順々に紹介していきます。

目次

  1. 「意向」の読み方
  2. 「意向」の意味
  3. 「意向」の使い方
  4. 「意向」の類語

「意向」の読み方

まず「意向」は、「いこう」と読みます。「意」の字は表外の訓読みで、「おも(う)」や「こころ」とも読みます。「向」の字は表外の音読みで「きょう」や「しょう」とも読み、訓読みでは「む(かう)」と読みます。

「意向」の意味

「意向」とは、心の向かうところ、どうしたいかといった考え、思惑を表します。「意」の字は、考え、心の動き、それの内容などの意味を持っています。一方で「向」の字は、その方へ向かう、向くなどの意味を持っています。

「意向」の使い方

「意向」は自分がどうしたいかを伝えるとき、相手がどうしたいかを聞きたいときや、その考え、思惑を指して使われます。

たとえば「自分の意向を伝える」と使えば、「自分がその物事についてどうしたいか、考えを伝える」という意味です。逆に「相手の意向を聞く」と使えば、「相手がその物事について、どうしたいかを聞く」と伝わります。

そしてこの言葉は「ご意向」という形でも、多く使われます。その場合は尊敬語なので、相手に聞くときに限られます。自分の意向を伝えるとき「ご意向」と使うのは間違いなので、注意が必要です。

「意向」の例文

  • 「ここは彼の意向を尊重しよう」
  • 「彼と彼女の意向には、差があり過ぎます」
  • 「まずは社長のご意向を確認してから、この仕事に取り掛かるべきだ」

「意向」の類語

「意向」の類語には、「意志」、「意思」、「主張」、「心匠」、「魂胆」などがあります。とりわけ「意志」や「意思」は、「意向」と非常に似ている意味の言葉です。

「意志」について

「意志」は「いし」と読み、何かをやりたい、もしくはやりたくないといった考えを表します。また辞書では、「意向」の意味を内包しています。

「意向」とはほぼ同じ意味ですが、「意志」の「志」は、心に決めるなどの意味を持っています。よって「意志」は「やりたい、やりたくない」における、決定性に重点を置いています。

たとえば「契約について意向を聞く」と「契約について意志を聞く」を比べてみれば、前者は「相手の心の動き、考え方を聞く」といったニュアンスですが、後者は「契約するのかどうか、相手の決定を聞く」というようなニュアンスを与えます。

「意思」について

「意思」もまた「いし」と読み、この言葉は何かをするときの心持ち、思い、考えを表します。こちらも「意向」とほぼ同じ意味ですが、「思」の字は、心を働かせて考えるなどの意味を持っています。よって「意思」は、その考え、心持ちに重点を置いています。

「意志」にしても「意思」にしても、話し言葉として使う場合、読み方が同じであり、どちらを指しているのか分かりづらいです。

なので自分が会話で使うときは、誤解を招かないよう、注意が必要です。そして相手が使ったときは、その状況や流れからある程度、どちらなのかを汲み取る必要があります。

「主張」について

「主張」は「しゅちょう」と読み、自分の意見や自論を、強く言い張ることを表します。またはその意見や自論を指します。

「意向を伝える」を「主張する」と言い換えられる場合もありますが、「主張」は強く言い張ることなので、程度が激しいニュアンスです。

「心匠」について

「心匠」は「しんしょう」、もしくは「こころだくみ」と読みます。どちらの読み方も同じ意味です。この言葉は心中の工夫や、心中であれこれと思いを巡らせることを表します。

ニュアンスとしては「思惑」が近く、自分や他人の心、考えの中で、いい方法を得るときや、得ることを指して使われます。なので工夫の部分に重点を置けば、他の言葉と使い分けられます。

「魂胆」について

「魂胆」は「こんたん」と読み、心中に抱いている企みや、策略を表します。企みとは多くの場合、あまり好ましくない計画を意味します。

したがってこの言葉は大抵、悪い意味で使われます。「貴方の魂胆は見え透いている」という風に使えば、「貴方の良くない考えが見え見えだ」と伝わり、非難のようなニュアンスを含みます。


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