「コトメ」とは？意味や使い方をご紹介

乙女とは似ても似つかない、ちょっとドロドロとした大人の世界を感じさせる言葉です。他人どうしが結婚して夫婦になり、新たな一つの家族が誕生します。

そして、その家族を起点とした新たな社会的な関係性も生まれ、家庭内における立場によって嫁いだ女性は、「嫁」・「妻」・「母」など変化します。

そんな中、「コトメ」はネット利用者を中心に使われているスラングで、夫の姉や妹を意味しています。いわゆる「小姑」のことで、実は、「コジュウトメ」→「コトメ」が誕生したそうです。

悪意を持って使われる場合が多いと言われており、ネットユーザーの女性が共通認識できる隠語と言っても過言ではありません。

では実際に、どんな用例で使われているのでしょうか。どうやら、大小さまざまな愚痴を含んだものが多いようです。

例）

• 私の持ち物を勝手に持ち出していく、自営業のコトメにうんざり。
• 独身コトメの要望に応えておにぎり弁当を持たせたのに、自分は何一つ作らないくせに私へのダメ出しばかりで感謝の言葉もない！
• コトメは朝の忙しい時間帯に洗面台を30分間も占領して、その間は誰も使えない。私が同じことをしたら、コトメがすぐに文句を言ってくるのに！
• 息子と同い年の子どもを持つコトメ、無断でうちの子どもの洋服やおもちゃを持ち出して、返さないこともしばしば！

夫の両親・夫の父親（舅）・夫の母親（姑）を言い表すスラングも存在します。具体的にどんな使い方をするのか紹介しましょう。

成り立ちは、「シュウト（舅）」と「シュウトメ（姑）」→「ウトメ」で、夫の両親のことを意味しています。

音節の共通する部分を切り取ってスラングが出来上がっているようです。一度目にしただけでは、何のことか見当もつきません。

使い方の例：

• 同居しているウトメとヨメの仲が冷え切っている家庭は、とても大変だ。
• ウトメから子育てについてアレコレ言われてイライラし、それを俺にぶつけてくる妻。
• ウトメの考えを押し付けられてケンカばかりしているヨメ。
• ウトメとうまくやっていくコツってなんだろう。

「ウト」は、「シュウト（舅）」の「ウト」から来ています。意味は、夫の父親のことです。愚痴の対象としてだけではなく、感謝や同情の念を持って使われることもあります。

使い方の例：

• 朝からせっせと雪かきしてくれるウトさんのおかげで、無事に出勤できます。
• 人前でオナラをするウトのモラハラにうんざりすることもよくある。
• トメのわがままにいつも振り回されているウトが可哀そうになってくる。
• 旦那がせっかく貯めた出産費用をウトの手術代として仕送りしやがった！

「トメ」は、「シュウトメ（姑）」の「トメ」に由来し、夫の母親の意味です。「舅」と「小姑」と区別がつくように、最後の2音節で成り立っています。結婚している男性にとっては、ちょっと悩ましい問題ですね。

使い方の例：

• トメは、顔を合わせるたびに昔話を持ち出して私が恵まれていると暗に伝えてくる。
• 私の料理には、いろいろと口を出してくるトメ！  
• トメの私を見る目と孫を見る目がまったく違う。
• トメが気を利かせてくれた時に限って、それが仇になっているという現実を言えずにいる。

「小姑（コジュウトメ）」を短縮したネットスラングで、夫の姉や妹を意味しています。ネットなどへの書き込みにおいて、しばしば悪態をつく場面において使われることが多い傾向です。

これに関連する言葉に、「ウトメ（舅と姑）」・「ウト（舅）」・「トメ（姑）」があり、同じような用例で使われています。