「含む」とは?意味や使い方を「含める」「含まれる」との違いも徹底解説

「含む」という言葉、普段何気なく使っていませんか?実はこの言葉、使い方を間違えると微妙なニュアンスの違いが生まれてしまうことがあるんです。例えば「レモンはビタミンCを含む」と「レモンはビタミンCを含める」、どちらが正しいかパッと答えられますか?今回はそんな「含む」の正しい意味や使い方のコツを詳しく解説していきます。

含むとは?含むの意味

内部に何かを持っていること、包み込んでいること

含むの説明

「含む」は、物が主語になる場合と人が主語になる場合でニュアンスが変わってきます。物が主語の時は「成分や要素として内部に持っている」という意味で、例えば「レモンはビタミンCを豊富に含む」のように使います。一方、人が主語の時は「口に物を入れて保つ」や「事情を理解して心に留めておく」という意味になります。また、「含まれる」は「含む」の受け身形で、「レモンにはビタミンCが含まれる」といった使い方をします。似た言葉の「含める」は人能動的な行為を指し、「範囲の中に入れる」や「事情を説明して納得させる」といった意味合いになります。英語では「contain」や「include」など状況に応じて使い分けが必要で、文語では「銜む(くくむ)」という表現も見られます。

普段何気なく使っている言葉ほど、改めて意味を確認すると新しい発見がありますね!

含むの由来・語源

「含む」の語源は、古語の「ふくむ」に遡ります。この言葉は「包み込む」「中に収める」という意味の動詞から発展しました。漢字の「含」は「口」と「今」の組み合わせで、「口の中に今、物がある」状態を表しています。平安時代の文献には既に現在の意味とほぼ同じ使い方が見られ、時間を経ても変わらない核心的な意味を持ち続けている言葉です。特に「心に留める」という比喩的な用法は、日本語らしい表現の豊かさを感じさせます。

一つの言葉にこれほど多彩な意味が含まれているなんて、日本語の深さを改めて実感しますね!

含むの豆知識

面白い豆知識として、「含む」には「涙をこらえる」という意味合いもあるんです。例えば「涙を含んだ目」という表現は、涙が零れ落ちそうで落ちない状態を指します。また、将棋の世界では「含む」という専門用語があり、相手の駒を取る可能性を残しながら次の手を考えることを意味します。さらに、化学の分野では「含有率」という言葉で成分の含有量を表すなど、多岐にわたる分野で使われる汎用性の高い言葉です。

含むのエピソード・逸話

作家の夏目漱石は『吾輩は猫である』の中で、「含む」を巧みに使った表現を残しています。主人公の猫が「人間の心理を口中に含んで咀嚼する」という描写があり、これは人間の複雑な心理を理解し味わう様子を表現しています。また、歌手の美空ひばりは名曲『川の流れのように』で「涙を含んだ」という歌詞を情感豊かに歌い上げ、多くの人の心を打ちました。このように、芸術家たちは「含む」という言葉の持つ深いニュアンスを作品に活かしてきたのです。

含むの言葉の成り立ち

言語学的に見ると、「含む」は他動詞として機能し、対象を必要とする点が特徴です。また、物理的な包含と抽象的な包含の両方の意味を持ち、文脈によって意味が変化する多義語です。統語論的には「〜を」を伴って目的語を取る他動詞として機能し、意味論的には「内部に包摂する」というプロトタイプ的意味から、「理解する」「保持する」といった拡張意味へと発展しています。歴史的変化としては、古語から現代語まで基本的な意味構造を保ちながら、使用領域を拡大してきた保守的な語彙と言えます。

含むの例文

  • 1 会議で上司に『この点は十分含んでおいてください』と言われ、具体的に何をすればいいのか分からず戸惑った経験、ありますよね。
  • 2 レストランで『サービス料含む』と書いてあるのを見て、いったいいくら払えばいいのか計算するのに一苦労したこと、誰でも一度はあるはずです。
  • 3 友達とのLINEのやり取りで、意味深なスタンプだけ送られて『このメッセージ、何か含んでる?』と悩んだこと、きっと共感してもらえますよね。
  • 4 健康食品を買う時、『ビタミンCを豊富に含む』という謳い文句につい惹かれてしまうのは、多くの人が経験あるあるなのではないでしょうか。
  • 5 仕事のメールで『今後のことも含めて検討します』と書いたはいいものの、実は具体的な展望が何もないという状況、社会人なら誰しも心当たりがあるでしょう。

「含む」のビジネスシーンでの正しい使い方

ビジネスの場では「含む」という言葉を正確に使うことが重要です。特に契約書や見積書では、金額に何が含まれているのかを明確にすることが求められます。

  • 「税込価格」と「税別価格」の明確な区別
  • 「サービス料含む」の具体的な内訳明示
  • 「送料を含む/含まない」の明確な記載

曖昧な表現はトラブルの原因になるため、具体的に何が含まれているのかを明確にすることがビジネスマナーとして重要です。

「含む」にまつわることわざ・慣用句

  • 「因果を含める」:事情を説明して納得させる
  • 「含むところがある」:内心で恨みや不满を抱いている
  • 「涙を含む」:泣きそうな様子を表す

これらの表現は日常会話でもよく使われるため、正しい意味と使い方を覚えておくと表現の幅が広がります。特に「含むところがある」は、相手の本心を探る際に役立つ表現です。

「含む」の類語との微妙なニュアンスの違い

言葉意味使用例
含有成分として含んでいるミネラルを含有する水
内包内部に包含している問題を内包する計画
包含包み込んで含む多様性を包含する社会
含有率含まれる割合アルコール含有率

それぞれの言葉には微妙なニュアンスの違いがあり、文脈によって適切な言葉を選ぶ必要があります。特に専門的な文書では、これらの違いを理解しておくことが重要です。

よくある質問(FAQ)

「含む」と「含める」の違いは何ですか?

「含む」は物が主語になることが多く、自然に内包されている状態を表します。一方「含める」は人が主語になり、意図的に範囲に入れる能動的な行為を指します。例えば「料金に税を含む」は自然な状態、「料金に税を含める」は意図的な計算を意味します。

「含まれる」は「含む」の受身形で合っていますか?

はい、その通りです。「含まれる」は「含む」の受動態として使われます。例えば「レモンはビタミンCを含む」の受身形が「レモンにはビタミンCが含まれる」となります。ただし、文脈によっては「含まれている」と現在進行形で使うことも多いです。

ビジネスメールで「ご了承ください」と「ご含みおきください」はどう使い分ければいいですか?

「ご了承ください」は既に決定した事項について理解を求める場合に、「ご含みおきください」は将来の参考として心に留めておいてほしい場合に使います。後者の方が柔らかい印象で、特に今すぐ対応が必要ではないが知識として知っておいてほしい情報に適しています。

「含むところがある」とは具体的にどういう意味ですか?

「含むところがある」は、表面には出さないものの内心で恨みや不满、何らかの思惑を抱いている状態を指します。例えば「彼の態度には何か含むところがあるようだ」という場合は、表立っては言わないが何か考えがあるというニュアンスになります。

英語で「含む」を表現する時、containとincludeはどう使い分けるのですか?

containは成分として自然に含まれている場合(例:This juice contains vitamin C)、includeは意図的に追加された要素が含まれている場合(例:The price includes tax)に使う傾向があります。ただし実際の使用では厳密に区別されないことも多く、文脈によって判断が必要です。