「it土方」とは?意味や使い方をご紹介

インターネットの普及によって、日々新しいネット用語、it用語が生まれています。「it土方」もそんな言葉のうちの一つです。ホワイトカラーのイメージが強い「it」と、ブルーカラーイメージの強い「土方(どかた)」を合わせた「it土方」の意味や使い方を解説します。

目次

  1. まずは「it」と「土方」について
  2. 「it土方」とは
  3. 「it土方」の語源
  4. 「it土方」の類義語
  5. 「it土方」の使用例
  6. 一番バカにされているのは誰?

まずは「it」と「土方」について

「it土方」について解説する前に、その語源となる「it(アイティー)」と「土方(どかた)」について紹介しましょう。

「it」とは

今ではすっかり定着した「it」という言葉。2000年ごろには「IT革命」という言葉がもてはやされました。

「it」は「infomation technology」の略語です。直訳すると「情報技術」という意味になります。パソコンやインターネット、携帯電話やスマートフォンといった、情報の伝達・通信の技術のことを指します。英語で「それ」を意味する「it」とは別の言葉です。

「土方」とは

「土方」は「it」と違い古くから使われている言葉で、主に、土木社業に従事する労働者のことを指します。

江戸時代に「土手人足方(どてにんそくがた)」という呼称が生まれ、それが「土方」の語源となったと言われています。「土方」は俗称で、正式名称は「土工」です。しかし「土方」という呼び方の方が、広く一般に知られています。

「it土方」とは

情報技術を意味する「it」と、土木技術の労働者を意味する「土方」。この二つの言葉を合わせた「it土方」には、「it業界で働く、土方のような労働者」という意味があります。

「it土方」という言葉は、システムエンジニア、カスタマーエンジニア、プログラマーなど、it業界の技術者のことを指します。

「it土方」の語源

「it土方」と称されるit業界の技術者たちは、長時間労働が多く、かつ、作業内容も単調になりがちです。このような劣悪な労働環境を土方になぞらえたのが「it土方」の語源とされています。

さらにit業界は二重、三重の下請け構造となっており、その点もまた土方たちの働く建設業界に似ているため、「it土方」が浸透する一因となりました。

「it土方」には「it業界は華やかに見えるけど、実は末端は……」と、it業界のイメージと実態のギャップが大きいという意味も込められています。

「it土方」の類義語

「it土方」の類義語には「デジタル土方」、「コンピューター土木作業員」などがあります。いずれも、「デジタル」や「コンピューター」といったit業界にまつわる言葉と、その労働環境を意味する「土方」「土木作業員」を組み合わせた言葉です。

また、「デスマーチ」「デスマ」という言葉もあります。これは過酷な労働状況を意味する言葉で、「it土方」と併用されることが多いです。

「it土方」の使用例

「it土方」は上記のように、it技術者の劣悪な労働環境を揶揄する際に使う言葉ですが、他者が使うことはあまりありません。

「it土方」を使う人の多くは、自らが「it土方」と呼ばれる仕事をしていたり、かつてそのような仕事をしていた人です。自分で自分の仕事や労働環境を自嘲するときに「it土方」を使うことが多いのです。

一番バカにされているのは誰?

it技術者が自らを自虐・卑下するときに使う「it土方」ですが、本当に馬鹿にされているのはいったい誰なのでしょうか。

「it土方」には「劣悪な労働環境」の比喩として「土方」という言葉が使われています。つまり土方、すなわち土木作業員を劣悪なもの、やりたくないもの、なりたくないものと認識している、it技術者側の差別意識が生んだ言葉ではないでしょうか。

そもそも、実は「土方」という言葉自体、土木作業員への差別用語として放送禁止になっています。したがって「it土方」は、it技術者だけでなく、土木作業員への差別的な意味が必然的に込められてしまうのです。

「it土方」は確かに、it業界の劣悪な労働環境をうまく表した言葉なのかもしれません。しかし上記のことを踏まえると、「it土方」はあまり使わない方がよい言葉なのかもしれませんね。


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