「乾坤一擲」とは?意味や使い方をご紹介

「乾坤一擲」という言葉をみなさんご存知ですか?「えっ!?知らない!!」「初めて聞いた!!」「なんて読むの?」と、いう方も多いのではないでしょうか。でも、ご安心ください。ここでは、そんな「乾坤一擲」の意味や使い方を、詳しくご紹介しています。

目次

  1. 「乾坤一擲」の読み方
  2. 「乾坤一擲」の意味
  3. 「乾坤一擲」の由来
  4. 「乾坤一擲」の使い方
  5. 「乾坤一擲」のまとめ

「乾坤一擲」の読み方

「けんこんいってき」と読みます。「乾坤一擲」は、漢字検定一級の四字熟語です。

まず、「乾(けん)」の文字を「かん」と読みたくなるところですが、「かん」と読むと間違いになります。ご注意ください。次に「坤(こん)」は、なかなか日常生活で見ることの少ない文字ですが、易(えき)という古くからの占いで八卦(はっけ)の一つとして使われています。

そして、一番の難関が「擲(てき)」ではないでしょうか。ここでは音読みの「てき」と読みますが、他にも「ちゃく」「なげう(つ)」など、複数の読み方があります。

「乾坤一擲」の意味

「乾坤一擲」の意味は、運命を賭けて、一世一代の大勝負をするということです。「乾坤一擲」において、「乾」は「天」を意味し、「坤」は「地」を意味しています。なので、「乾坤」で「天地」という意味になります。また、ここから転じてサイコロの奇数と偶数の目を指すこともあります。

「擲」の文字は、投げることや投げうつことを意味しています。そして「一擲」は、一度に全部投げうつこと、またはサイコロを一回投げることを指しています。

以上のことを踏まえると、「乾坤一擲」からは、天地を賭けてサイコロを一回投げる様子が伺えます。サイコロを投げるということは、賭け事、つまりは博打を表しているので、そこから運命をかけて大勝負をすることや、一世一代の大博打のことを「乾坤一擲」と言うようになりました。

「乾坤一擲」の由来

乾坤一擲」の由来は、項羽(こうう)と劉邦(りゅうほう)の戦いを詠んだ、中国の文人・韓愈(かんゆ)の『鴻溝(こうこう)を過ぐ』という詩の中にあります。それは、「誰か君王に勧めて馬首を回さしむ、真成に一擲乾坤を賭(と)す」という一文です。

どういうことかと言うと、劉邦と項羽が協力して秦の国を倒したものの、領地や処遇を巡り争いとなりました。しかし、両軍ともに疲労困憊が激しく「鴻溝(河の名前)」を国境とすることで和睦し、東西に分かれて帰路につきました。

しかし、西へ向かおうとした劉邦は、部下に「項羽を滅ぼすのは今しかありません」と、馬首を東に向けて項羽に戦いを挑むように勧めらます。劉邦軍もかなり苦しい状況だったにもかかわらず、劉邦は項羽を追いかけ天下を賭けた一世一代の戦いを挑んだ、という史実を謳ったものなのです。

これぞまさに、運命を賭けた大勝負!「乾坤一擲」だったんでしょうね。この「項羽と劉邦の戦い(楚漢戦争)」からは、まわりが敵だらけという意味の「四面楚歌(しめんそか)」の由来となる逸話も生まれています。

「乾坤一擲」の使い方

「乾坤一擲」はどの様に使えばいいのでしょうか。例文を見てみましょう。

「乾坤一擲」の例文

1.我が社の社運がかかった、「乾坤一擲」のプロジェクトが始動する。
2.一か八か「乾坤一擲」の策で、スタメンと補欠のメンバーを入れ替えた。
3.「乾坤一擲」の覚悟で、志望校のランクを上げて勉強に励んだ。

結果がどう転ぶかわからないけれど、全てをなげうって運命を賭けている、とても必死な感じが伝わってきます。普段は頻繁に使わずに、ここぞという人生を賭けた大事な場面で使いたい言葉です。

「乾坤一擲」のまとめ

いかがでしたでしょうか。「乾坤一擲」の意味や使い方をおわかりいただけましたでしょうか。生きていると、何の保証がなくても、自分の人生を賭けて選択をしなくてはいけない時が来るかもしれません。そんな時、「乾坤一擲」があなたの背中を押してくれる言葉になるといいですね。


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