「ネオニート」とは?意味や使い方をご紹介

「ニート」は知っているけれど、「ネオニート」は知らないという人は多いと思います。言葉は似ていますが、両者の間には明確な違いがあるのです。ここでは、「ネオニート」の意味や使い方、さらに「ネオニート」界の有名人を含めてご紹介します。

目次

  1. 「ネオニート」とは
  2. 「ネオニート」は「ニート」ではない
  3. 「ネオニート」の使い方
  4. 「ネオニート」桐谷広人さん
  5. 元祖「ネオニート」矢野さん
  6. 世間からみた「ネオニート」

「ネオニート」とは

「ネオニート」とは、労働をしていないにも関わらず、収入を得ており、生活が成り立っている人たちのことです。大半の社会人は、労働により収入を得ています。サラリーマンや医者、公務員や自営業といった職業の違いはありますが、どれも労働の対価として賃金(労働所得)を受け取っています。

一方、不労所得といって、働かなくとも得られる収入があります。不動産収入や株の売買、広告収入などが挙げられます。「ネオニート」は、これらの不労所得があるので、生活することができるのです。

「ネオニート」は「ニート」ではない

「ネオニート」と「ニート」は、言葉は似ていますが、該当する人たちが違うことに注意しましょう。ここでは、それぞれの違いや特徴をご紹介します。

「ニート」

「ニート」は、15歳から34歳までの人のうち、学校に行かず、家事をせず、働いていない人たちの総称です。働く意思のある求職者や、病気やケガで仕事を休んでいる人は含まれません。働く意思もない「ニート」は、毎日なにもせず過ごしていることが多いようです。収入もないので、家から出ることもほとんどありません。「ひきこもり」と重複して該当することもあります。

「ネオニート」

「ネオニート」は、一般的な労働はしていませんが、不労所得を得るための努力はしていることが多いのが特徴です。広告収入を得るためにブログを頻繁に更新したり、株で収入を得るために本で勉強したり、株価とチャートをこまめに確認したりといった努力がみられます。

「ネオニート」の使い方

生活には十分な収入があるとはいえ、「ネオニート」を自称する人は少ないことが考えられます。「ニート」にはすでにネガティブなイメージが浸透しているので、たとえ「ネオ」がついていても、一般人には「ただのニートと違うの?」と思われてしまう可能性があるためです。ですから、「ネオニート」という言葉は、周囲の人が使うことの方が多そうです。

ネット上では、「不労所得で食べているなんて、ネオニートじゃん」「ネオニートになりたい」「ネオニートの生活ってどんなだろう」といった使い方がされています。

「ネオニート」桐谷広人さん

「ネオニート」界隈では、桐谷広人さんは有名人です。桐谷さんは元将棋棋士で、2007年に引退後、株式投資を勉強されました。一時は約400万銘柄の株式、時価3億円分を保有するほどだったそうです。以降、現在まで投資家として生計を立てており、テレビ出演や本の出版もされています。

2012年にバラエティ番組に出演したことをきっかけに、強烈なキャラクターもあり、またたく間に名前が知れ渡りました。株主優待を駆使し、現金を使わず、移動も自転車と徹底しています。

元祖「ネオニート」矢野さん

桐谷さんも有名ですが、矢野さんは、一部の人からは「ネオニート」の元祖と呼ばれている人です。2005年に放送されたドキュメンタリー番組に出演し、桐谷さんと同じく、強烈なキャラクターで話題となりました。取材中に着用していたシャツや、面白い言動、ゴミにまみれた部屋、移動に使う三輪自転車など、どれも視聴者をくぎづけにしました。

当時ネット上でも話題になりましたが、それを最後に矢野さんをテレビでみることもなくなり、すっかり時の人となってしまいました。最近になっても、矢野さんの近況が気になるとの声がまれに聞かれます。

世間からみた「ネオニート」

社会的な認知度は依然「ニート」の方が高いでしょう。そのため、「ネオニート」と「ニート」は違うといっても、どちらも同じものとして、偏見の目でみられる可能性があります。また、毎日あくせく働いている人からは、妬みや怒りの矛先が向けれるかもしれません。

すると、「ネオニート」の人たちは、外で人と接する機会を減らしてしまうことも考えられます。働かずに生活をしたいと思ったことのある人は多いですが、いざ「ネオニート」になってみると、彼らにしかわからないツラさや悩みがあるのでしょう。


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