「勤しむ」とは?意味や使い方をご紹介

「勤しむ」(いそしむ)という言葉は、「勉学に勤しむ」「趣味に勤しむ」など、幅広い物事を対象として使うことができます。きっと皆さんにも精いっぱい何かに勤しんだ経験があるのではないでしょうか。ここでは、「勤しむ」の意味や使い方を類語を含めてご紹介します。

目次

  1. 「勤しむ」の意味
  2. 「勤しむ」の使い方
  3. 「勤しむ」の類語表現

「勤しむ」の意味

「勤しむ」(いそ-しむ)とは、「つとめはげむ」(努め励む)という意味の言葉です。これとは別に「勤勉であるとして、賞する」という意味もあるのですが、現代ではほとんど使われていません。

「勤」の字は、「力」と「ひきしめる」意により、「心をひきしめて精を出す」という意味で使われます。「勤勉」(きんべん)や「皆勤」(かいきん)と言った熟語を思い浮かべれば、「勤しむ」の意味も取りやすくなるかもしれません。

「勤しむ」の使い方

「勤しむ」は、何らかの行為や物事を指し、「それを集中してやっている」「そればかり専門的に取り組んでいる」という様子を表して使います。

「どの程度、集中していれば勤しむと言えるか」といった基準を持ち込む必要はなく、単に「他のことではなく、今はそれをやっている」という軽いニュアンスで使える点がポイントです。(もちろん、「最大限の努力」にも使えます)

使用対象も選ばず、課された仕事から個人的な趣味まで、義務的行為も自発的行為も含めて幅広く使用可能です。

例文

  • 教室を覗くと、学生らが無言で勉学に勤しんでいるのが見て取れた。
  • 彼はこのところ、お気に入りのアイドルのグッズ集めに勤しんでいるらしい。
  • 夕方その場所を通ると、ランニングに勤しむ人々の姿を多く見かける。

「勤しむ」の類語表現

「勤しむ」の類語としては、その意味の中にも含まれている「努める」「励む」がもっとも一般的で、また使いやすいでしょう。そのほかにどんな言葉があるか、以下に2つ挙げます。

精励する

「精励」(せいれい)とは、「つとめはげむこと、力を尽くしてつとめること」という意味の言葉です。「精励恪勤」(せいれいかっきん)という熟語の形で使われることもあります。

【例文】:試験に合格するため、彼は夜を徹して勉学に精励した。

自彊する

「自彊」(じきょう)とは、「みずからつとめてはげむこと」という意味の言葉です。「彊」は見慣れない字ですが、「つとめる」という意味を持っています。

【例文】:彼は、いついかなる時も自彊の心を忘れなかった。


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