「チュンチュン」とは
「チュンチュン」にはさまざまな意味があります。
- スズメの鳴き声
- 火にかけたやかんや鍋が熱くなっている様子
- 『ラブライブ!』の登場人物「南ことり」の愛称
- 台湾の女性タレント「峮峮」<チュンチュン>
「チュンチュン」:1.雀の鳴き声
スズメは私たちにとって身近な野鳥の一種です。このスズメの鳴き声を表す擬音語が「チュンチュン」です。
もともと、日本の東側では「チューチュー」、西側では「チュンチュン」と言っていたようです。しかし、現在ではおもな鳥類図鑑などでは、スズメの鳴き声は「チュンチュン」と表現されています。
「チュンチュン」の使い方
- 電線に鈴なりになったスズメがチュンチュン騒いでいる。
- チュンチュンというスズメの鳴き声で目が覚めた。
「チュンチュン」:2.やかんが熱くなった様子
やかんや鍋が熱くなっている様子を表す際に、「チュンチュン」という擬音語を使う地方もがあります。同じように「チンチン」と表現する地方もありますね。
これは、コンロやストーブにかけたやかんや鍋が熱くなって、中身がチリチリと鍋肌に当たったり、弾け出た水滴がジュッと音を立てたりする様子に由来するようです。
「チュンチュン」の使い方
- やかんがチュンチュンいってるから触っちゃだめだよ。
- お鍋がチュンチュンいってるから火を止めて。
「チュンチュン」:3.「南ことり」
「ちゅんちゅん」は、『ラブライブ!』という作品のキャラクタの一人「南ことり」をファンが呼ぶときの愛称です。
小鳥の鳴き声と名前の「ことり」を掛けているわけですね。そのほかにも「ことりちゅん」と呼ばれたり、SNSなどでは下のような小鳥を模した絵文字で表されることもあります。
「南ことり」とは
「南ことり」は、音ノ木坂学院<おとのきざかがくいん>のアイドルグループ「μ's」<ミューズ>に所属する高校2年生です。歌やダンスで活躍するのはもちろん、得意のイラストや服飾の腕を活かして、ライブの衣装製作やポスターの似顔絵なども担当しています。
友達からの呼び名は「ことり」「ことりちゃん」で、「ちゅんちゅん」とは呼ばれていません。
『ラブライブ!』とは
『ラブライブ!』は漫画、ゲーム、アニメなどで展開しているメディアミックス作品で、キャラクタの担当声優たちがそのままアイドルグループとして活動するなど、人気を博しています。
学校ごとに「スクールアイドル」というアマチュアアイドルが活動しているという世界観で、「ラブライブ!」は多くのスクールアイドルたちが目標としている全国大会の名前です。
「チュンチュン」:4.「峮峮」
「峮峮」<チュンチュン>は台湾の女性タレントで、2019年12月と2020年3月の『週刊少年ヤングジャンプ』の表紙・グラビアを飾っています。また、台湾プロ野球球団「中信兄弟」<ヂョンシン・ションディー>のチアリーダーとしても活躍中です。
「チュンチュン」の関連語
「朝チュン」
映画やドラマで、チュンチュンとスズメが鳴き、朝日が差し込む中で一夜を共にした男女が目覚めるというシーンがありますね。性行為自体を描かずに、それを匂わせる表現技法で、これを「朝チュン」と言います。
おもに、少年向け雑誌など性行為の描写に配慮する必要があるメディアで用いられることが多い技法です。
「ちゅん顔」
SNSなどで自撮り写真を公開する機会も増え、さまざまなポーズや表情が開発されていきます。「ちゅん顔」もそのひとつで、目を大きく開いて、口を軽く開けた表情のことを言います。キョトンとした表情であどけなさや無防備さを漂わせることで、可愛らしさを演出できるそうです。
『チュンチュンワールド』
『チュンチュンワールド』とは、NHKの子供向け歌番組『みんなのうた』で放送されていた歌です。この楽曲には、『チュンチュンワールド ~マジックカーニバル~』と『チュンチュンワールド ~おげんきたいそう~』の2つのバージョンがあります。
前者の歌唱は大和田りつこ、岡崎裕美、こどもコーラス元気組が、後者はそれに加えて今田耕司、東野幸治、池谷幸雄が担当しています。
「チュンチュ」
日本でも放送された、韓国の時代劇『善徳女王』<そんどくじょおう>という人気ドラマがあります。「チュンチュ」とは、登場キャラクタの一人「キム・チュンチュ」(金春秋)のことです。
「チュンチュ」は、ヒロインのトンマン王女(徳曼公主)の甥で、のちに武烈王(新羅第29代王)となりました。