「感覚を覚える」とは?意味や使い方をご紹介

皆さんは「感覚を覚える」という言葉を聞いたことはありますか?ふと思い出された懐かしい気持ちや見えない空気感のようなものなど、言葉ではうまく表せないような感覚は誰もがもつことがあるのではないでしょうか。今回は「感覚を覚える」の意味や使い方についてご紹介します。

目次

  1. 「感覚を覚える」の意味
  2. 「感覚を覚える」の構成
  3. 「感覚を覚える」の使い方

「感覚を覚える」の意味

感覚を覚える」の読み方は「かんかくをおぼえる」です。

その意味は、何らかの刺激、五感の働きなどを意識すること、物事のありようを心で感じることですが、「感覚」は目に見えて分かるものとは限らないため、「感覚を覚える」の実感のありようは人によって異なります。

具体的な意味①:ふと何かを感じ取ること

例えば、ささいなきっかけで「懐かしい気持ち」や「悲しい気持ち」に襲われたとき、「(懐かしい・悲しいなどの)感覚を覚える」と表現できます。

具体的な意味②:やり方などが身に付くこと

誰しも、何か新しいことを始めるときは慣れないことばかりで苦労するものです。しかし、動作や作業を繰り返していくうちにコツをつかむことが出来、スムーズに出来るようになったことはありませんか?

これは、物事を繰り返すうちにやり方やコツなどを感覚的に覚えたということであり、こうした場合に「(その物事の)感覚を覚える」と表現することができます。

「感覚を覚える」の構成

「感覚を覚える」という表現は感覚覚えるの二語から成り立っています。「感覚」は、視覚・聴覚・触覚・味覚・嗅覚の五感のほか、物事の在り方やその具合を漠然と感じてとらえるという意味もあります(「金銭感覚」など)。

「覚える」は古典では「覚ゆ(おぼゆ)」と言い、(自然と)そう思われる、感じられる、などが主な意味です。

現代語の「覚える」を「記憶する」という意味でばかり使っている方も多いかもしれません。しかし「寒さを覚える」など、古典同様「そう感じる」という意味もありますので、「感覚を覚える」も違和感ない表現であることがわかりますね。

「感覚を覚える」の使い方

「感覚を覚える」は、主に五感などの入力によって自分自身の感覚で自然と何かを感じた際に、「(〇〇の~)感覚を覚える」という形で使われます。

自分の感覚は自分自身にしか分からないことが多いため、他人の感覚を理解するためにはある程度想像力を要することもあるでしょう。

逆に言えば、小説など創作物の中では、読者の想像力を刺激すべく、登場人物が抱いた感覚・感情のサインを表すために「感覚を覚える」という言葉がみられる場合もあります。

用例

  • バントの感覚を覚えるためには、継続力が大切である。
  • お化け屋敷でのあまりの恐怖に、息が止まったような感覚を覚えた
  • なぜか常に自分は孤独だという感覚を覚えている


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