「ぬかりない」とは?意味や使い方を語源を含めてご紹介

「ぬかりない」という言葉を耳にしたことはありますか。時代劇やビシネスシーンなどで「ぬかりなく頼むぞ」というセリフを聞いたことがあるかもしれません。大抵は上の人が下の人に指示する時に使用されます。この記事では「ぬかりない」の意味や使い方を語源を含めて紹介します。

目次

  1. 「ぬかりない」の意味
  2. 「ぬかりない」の使い方
  3. 「ぬかりない」の類語

「ぬかりない」の意味

「ぬかりない」は漢字では「抜かりない」と表記します。「抜かりなく」や「抜かりないように」と使うことも多く、「​手落ちがない・手抜かりがない・油断がない」という意味を持ちます。

「手落ちがない」とは「手続き・手段に欠点や不備のないこと・落ち度がない」ことで、「手抜かりがない」は「注意や処置が行き届いている・不注意からくる失策がない」を意味します。

「ぬかりない」の語源

「ぬかりない」は、「抜かる」という動詞に「ない」がついた言葉です。「抜かる」の意味は「油断して仕損じる・気づかないで失敗する」「時期を失する・だらしなくなる」です。

つまり「ぬかりない」は、「油断することなく物事を成功させる」「落ち度なく行う」という意味になるわけですね。

「ぬかりない」は、さかのぼれば武士が使っていた言葉のひとつです。時代劇などで「おのおのぬかりなく」や「ぬかったな」という言い方を聞いたことがあるでしょう。その時代から使われていた言葉なのです。

「ぬかりない」の使い方

  • 今日のサッカーの試合は、監督のぬかりない作戦のおかげで勝利を手にすることができた。
  • 今度のプレゼンにはわが社の命運がかかっているといっても過言ではない、決してぬかりないように頼んだぞ。
  • 今回の海外旅行は彼女のぬかりない準備によって、余計な時間を使うことなく目的を達成することができた。本当に頼りになる子だ。
  • 彼をこの部に入部させる作戦はぬかりなく進んでいる。

「ぬかりない」の類語

「そつがない」

「そつがない」は、「無駄がない・手落ちがない」という意味を持ちます。「そつがない」や「そつなく」という言い方で使用されることも多いです。

【例文】

  • 相手チームのそつがない動きに我々は翻弄され続け、終わってみれば1点もとれずに大敗してしまった。
  • 彼女の提出したレポートには全くそつがなく、教師の私が感嘆するほどの出来栄えであった。
  • 彼はとても要領がよく仕事もそつなくこなすため、上司から可愛がられている。

「如才ない」

「如才ない」(じょさいない)は、「手抜かりがない・気が利く・愛想がいい」という意味です。「如才」は「如在」と書くこともあり、論語の「祭如在、祭神如神在」が起源とされています。もともとの意味は「眼前に神がいるかのように慎みかしこまること」です。

しかし、「如才」は時が経つにつれて「形式的な敬意・その場限りの敬意」という意味で誤用されるようになりました。現在は「疎略にする・いいかげんにする」という意味になっていますが、「如才」だけでは使われず、「如才ない」の形で用いられることが多いようです。

「如才ない」は否定の「ない」がつくため「疎略にしない=疎かにしない・ぞんざいにしない」という現在の解釈になりました。

【例文】

  • 彼は誰にでも如才なく返事をするので、周りからいい印象を持たれている。
  • 彼女のプレゼンはいつも如才なく、その場にいる人全員が納得できる内容になっている。
  • 私は自分の事を如才ない人間だと思っていたが、上司に指摘され初めてそうではないことに気が付いた。

「用意周到」

「用意周到」は「よういしゅうとう」と読み、「用意が十分に整っていて手抜かりのないこと」という意味です。「心遣い・注意・用心」という意味の「用意」と、「良く行き届くこと・手落ちがないこと」という意味の「周到」の組み合わせからなっています。

【例文】

  • 明日の運動会に向けて用意周到な準備をするため、学校が終わった後も遅くまで先生と確認作業をした。
  • 用意周到な彼のことだから消しゴムのスペアを持ってきているに違いない。頭を下げて貸してもらおう。
  • 彼女の用意周到さには皆が感謝しており、クラスには無くてはならない存在である。


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