「恐れ多い」とは?意味や使い方を類語を含めてご紹介

「恐れ多い」という言葉、日常的に使っている人もそう多くはないでしょうが、聞いたこともない、という人もいないですよね。では、正確な意味を説明できるでしょうか?今回は、「恐れ多い」という言葉の意味、使い方や類語について説明します。

目次

  1. 「恐れ多い」とは
  2. 「恐れ多い」の例文
  3. 「恐れ多い」の類語
  4. 「恐縮」とは

「恐れ多い」とは

「恐れ多い(おそれおおい)」には、とは、大きくわけて2つの意味を持ちます。

  1. 申し訳なくて頭が上がらない。
  2. 大変にありがたい。

「恐れ多い」は「畏れ多い」と表記することもあります。辞書では併記されているので、どちらを使っても問題はありません。

ただ、「畏」には、おそれるのほかにも、敬服する・おそれ敬うといった意味がありますので、相手の身分が高い場合や強い敬意を表す場合は「畏れ多い」を使うと良いでしょう。

「恐れ多い」の例文

1.申し訳なくて頭が上がらない

【例文】

  • 恐れ多いことですが、ご足労いただけますでしょうか?
  • 高名な先生方と同席させていただけるとは畏れ多いことです。

2.大変にありがたい

【例文】

  • 畏れ多くも国王陛下から直々にお言葉をいただいた。
  • 私のような若輩者が受賞の栄誉に預かるとは、恐れ多いことでございます。

「恐れ多い」の類語

ここまでの説明したとおり、「恐れ多い」は2つの意味を持つ言葉です。それぞれの意味に分けて類語を紹介しましょう。

1.申し訳なくて頭が上がらない

  • 恐れ入りますが
  • 申し訳ありませんが
  • お手数ですが
  • あいにくですが

【例文】
  • 恐れ入りますが、こちらの書類を確認くださいませ。
  • お忙しいところまことに申し訳ありませんが、この番号までご連絡ください。
  • お手数ですが、弊社までご連絡をいただきたく存じます。
  • あいにくですが、その日は予定が入っております。

「頭が上がらない」よりは、「申し訳ない」というニュアンスの方が強いですが、すべて「恐れ多いことですが」の変わりに使うことができる言葉です。

2.大変にありがたい

  • もったいない
  • 光栄
  • かたじけない
  • 身に余る

【例文】
  • もったいないお言葉をいただき、感激です。
  • お目にかかれて光栄に思います。
  • お心遣い、本当にかたじけなく思います。
  • 身に余る評価をしていただき、ありがたく思っています。

基本的には、相手の言葉や行動に対する、感謝の意を表現するために使う言葉です。状況を考えずに使うと、ふざけているような印象を与えてかえって失礼になりますので、注意しましょう。

「恐縮」とは

恐縮(きょうしゅく)とは、「身も縮まるほど恐れ入ること」「相手に迷惑をかけたり、厚意を受けたりして申し訳なく思うこと。畏れ入ること」を意味する言葉です。

「恐れ多い」の持つ2つの意味に近いニュアンスを持っているので、どちらの意味でも「恐れ多い」のかわりに使うことができます。

  • 恐縮ですが、ご足労いただいてよろしいでしょうか?
  • 国王陛下直々にお言葉をいただけるとは、恐縮です。

関連するまとめ


人気の記事

人気のあるまとめランキング

新着一覧

最近公開されたまとめ