「アーティスト写真」とは?
「アーティスト写真」とは、「アーティストが写っている写真」のことです。「アーティストが撮った写真」ではありません。
「アーティスト」とは「芸術家」のことですが、ここでいう「アーティスト」とはどんな芸術家なのでしょうか。画家でしょうか。彫刻家でしょうか。
「アーティスト写真」の「アーティスト」は、J-POPのアーティスト、すなわち、ミュージシャンを指します。アーティストやその所属事務所が、そのアーティストの公式画像として使っている写真が「アーティスト写真」なのです。業界用語では「アー写」という省略形で聞くことがほとんどです。
アーティスト写真(アー写)の例文
- 新曲発売に伴い、アー写も新しくなりました。
- アルバム用のアー写、初公開!
- 同じグループなのに、10年前と今じゃ、アー写のイメージが全然違う。
- 有名なカメラマンさんに、アー写を撮ってもらいました。
- この写真、アー写感すごいwww
アーティスト写真は、普通の写真と何が違う?
アーティスト写真は、そのアーティストの公式画像として使われます。そのため、基本的にはアーティスト本人が写った写真です。しかし、ただ本人が写っているだけではアーティスト写真にはなりません。
アーティスト写真は、そのアーティストがどういう人か、つまり、容姿だけでなく、アーティストのイメージや音楽の世界観も表現しています。具体的には、衣裳や背景、小道具などに工夫することで、アーティストのイメージや世界観を写真に織り込むのです。
アーティスト写真の表現方法
アーティスト写真の表現方法の一例を以下に挙げてみます。
- バンドの疾走感を出すために、スタジオではなく街中や青空を背景に撮影する。
- ダークなイメージを出すために、黒い衣装や背景を使う。
- ステージ衣装を着用する。
- 楽器を持つ。
- 顔出しNGのアーティストの場合は、イメージに合うイラストを使う。
また、グループやバンドの場合、グループ全体のアーティスト写真だけでなく、メンバーそれぞれのアーティスト写真もあります。
アーティスト写真は、どこで見ることができるか?
アーティスト写真は、そのアーティストの公式サイトで見ることができます。サイトのトップ画像やプロフィール画像として使われています。
また、アーティスト写真は音楽番組にも使われています。番組の予告やCMで、「来週はこのアーティストが出演します。」と紹介するときに見られるアーティスト写真がそれです。
さらに、ライブやイベントの宣伝にもアーティスト写真が使われます。ライブの案内ポスター、あるいは夏フェスなどのイベント宣伝などでも、アーティスト写真を見かける機会は多いでしょう。
「アーティスト写真」に似た言葉
アー写感
普通の写真として撮ったつもりが、どこかカッコつけてるように写ってしまい、なんだかアーティスト写真っぽくなってしまったときに、「アー写感」という言葉を使います。「アー写感が強い」などのように使います。
ジャケ写
「ジャケ写」は、「ジャケット写真」の略で、CDのジャケットの写真を指します。アーティストによっては、ジャケ写をそのままアーティスト写真として使うこともあります。
しかし、ジャケ写は、アーティスト写真とは大きく違う点もあります。まず、アーティスト写真はアーティストのイメージ写真、原則公式画像であるのに対し、ジャケ写はあくまでも楽曲のイメージ写真であることです。
また、アーティスト写真は本人が写っているのが基本ですが、ジャケ写は、本人が写っていない場合やイラストの場合も多いのです。
宣材写真
宣材写真は、芸能人などの宣伝に使用される「宣伝材料用写真」の略称で、芸能人全般の公式画像です。俳優・女優やお笑い芸人、タレントなど、アーティスト以外の芸能人の場合には、「宣材写真」を使います。
宣材写真の場合、アーティスト写真と違い、アーティストのイメージや音楽の世界観を表現するようなことはほとんどありません。上半身を写し、背景は白く、衣裳も控えめで、証明写真のような写真であるのが一般的です。