「gap」とは?
『gap』は英単語の一つで、日本語ではカタカナで「ギャップ」と読みます。「ガップ」ではないので注意しましょう。
また、カタカナ語の『ギャップ』も広く浸透しており、よく使われる言葉です。まずは英語の「gap」からみていきましょう。
英単語:gap
意味
「gap」は名詞で「隙(すき)間」「切れ目」「裂け目」という意味があります。 「隙(すき)間」とは、物と物との間のあいている所のことです。
たとえば、車両とホームのあいている部分を「gap」と言います。ドアの隙間、カーテンの隙間も「gap」です。アメリカ英語では、もっとスケールの大きい峡谷も「gap」と表現されます。
他にも、時間的な空白やとぎれ、人・物や考えの隔たりや不一致、貿易の不均衡という意味も示します。こちらは「溝」「格差」といったイメージですね。
「gap」は動詞でもあるので「〜に隙(すき)間を作る」「隙(すき)間ができる」という意味もありますが、名詞として使われることの方が多いようです。
使い方
- He looked through the gap between the curtains.(彼はカーテンのすき間から見ていた。)
- There is a gap in a hedge.(生け垣にすき間が空いている。)
- They worked to close the wage gap.(彼らは賃金の格差を埋めようと働きかけた。)
- The gap between father and brother is deep.(父と兄との溝は深い。)
- a gap in the market(すき間市場)
- a gap between programs(番組と番組の間)
カタカナ語:「ギャップ」
意味
日本語でいう「ギャップ」は、英語でいう「隙(すき)間」という意味よりも、「差」という意味で使われることがほとんどです。「大きな差」や「大きな違い」を表します。
「ギャップがある」といえば、「差違」がある時に使われます。想像していたことと現実が違ったときなど、さまざまなシーンで耳にする表現です。このフレーズは悪い意味でも、良い意味でも使われます。
たとえば、残業が少ないといわれる会社に就職したのに、実際は残業ばかりだったという場合には、悪い意味で「ギャップがある」といえますね。
また、人の性格や見た目との差について表現することも多くあります。おっとりしていて天然そうな人が、テキパキと仕事をこなしていたら、良い意味での「ギャップがある」姿といえるでしょう。
使い方
【ギャップ萌え】
先述したように性格と見た目が違う人に対して、その「差」に魅力を感じる場合に使われるフレーズです。
たとえば、「クールそうなのに、子供好きな人」といった場合です。また、「普段は裸眼なのに、たまに眼鏡をかける姿」などど、いつもとは違う様子を指すときにも使われます。
【ジェネレーションギャップ(generation gap)】
世代間のずれのことをいいます。広い世代のグループでカラオケに行った時、選曲で年代差を感じたことはありませんか?
主に年齢間で生まれる文化や価値観の違いのことを指しますが、どちらかといえば、年代が高い側から使う場合が多い表現です。
そのほかの「gap」
ファッション
『GAP』は、アメリカ発の大手衣料品チェーンです。ユニクロやH&Mなどのファストファッションの先駆けともいえるでしょう。シンプルなデザインが特徴で、年代問わず人気の高いブランドです。日本では『GAP JAPAN』として、多くの店舗を展開しています。
適正農業規範
適正農業規範(てきせいのうぎょうきはん)のことを「Good Agricultural Practices」の頭文字をとって『GAP』といいます。
適正農業規範とは、農業生産工程管理(のうぎょうせいさんこうていかんり)ともいい、農業において、実施すべき手法や手順などをまとめた規範や、適正に運用されていることを審査・認証する仕組みのことです。