「融通無碍」とは?意味や使い方をご紹介

皆さんは「融通無碍」という言葉をご存じでしょうか?「自由奔放」などと同じ意味を持つ四字熟語ではありますが、見聞きする機会はあまり多くないかもしれません。ここでは、「融通無碍」の意味について、字義や由来も交えてご紹介します。

目次

  1. 「融通無碍」とは
  2. 「融通無碍」の使い方
  3. 「融通無碍」の由来
  4. 「融通無碍」の類語

「融通無碍」とは

「融通無碍(ゆうずうむげ)」とは障害や妨げになるものがなく、自由で伸び伸びしているさまを表します。

プロジェクトが炎上したり、滞ったりせずに「順当に進んでいる様子」や、思考や性格が「自由で何かにとらわれることがない」様子に使われます。「融通自在」や「無礙(むげ)自在」とも同じ意味で用いられます。

この四字熟語はプラスの意味でもマイナスの意味でも使われます。既存の方法に囚われない新規性や斬新さを評価することも、常識や前例を無視した奔放さを非難することもできます。

「融通無碍」は、「融通」と「無碍」の二つが組み合わさった言葉です。まずは、それぞれの熟語の意味を確認してみましょう。

「融通」とは

「融通」には、お金などを貸し借りする、その場その場で臨機応変に対処する、滞りがないことなどさまざまな意味があります。

ドラマなどで聞くことのある「融通を利かせろ」というフレーズは「規則に従わずに臨機応変に対処してくれ」という意味ですね。権力や人脈を利用した規則破りを暗示している可能性もあります。

また、「資金を融通する」という場合の意味は、資金を貸し借りすることです。単に金銭を用意することだけではなく、人員や時間など、さまざまなことを調節して資金の都合をつけるというニュアンスを含んでいます。

「無碍」とは

「無碍」とは、妨げや差し障りがないこと。とらわれることがなく自由だという意味があります。「無礙」とも書きます。

「碍」と「礙」どちらの漢字も、さえぎることや妨げることを表します。障壁やバリアというイメージでもよいでしょう。

また、「碍」や「礙」は常用外の漢字です。かつては「障害者」を「障碍者」と表記していましたが、現在では「障がい者」か「障害者」と表記するのが一般的です。

「融通無碍」の使い方

  • 人の顔色や世間のしがらみなどを気にせず、融通無碍に生きていきたい。
  • 融通無碍な思考で、奇想天外な答えをたたき出す。
  • 何かに邪魔されることもなく、融通無碍に事態は進んでいく。

「融通無碍」の由来

意外に思われるかもしれませんが、「融通無碍」は仏教由来の言葉です。「華厳経(けごんきょう)」という経典にそのまま「融通無碍」という言葉が出てきます。

仏教用語としては、この世界の全てのものは互いに影響しあい、溶け合ってつながっているという意味です。「袖振り合うも他生の縁」というように、どんなものともつながりがあるということですね。

「融通無碍」の類語

縦横無尽

「縦横無尽(じゅうおうむじん)」とは自由で何かに束縛されることのない様子を表します。勝手気ままで制御されていないという意味です。

「縦横」は自由自在であることを、「無尽」は尽きることがないことを示します。これらを組み合わせると、どこへだって気の向くままに行ける、やりたいようにふるまうことができるという意味になりますね。

自由奔放

「自由奔放(じゆうほんぽう)」もまた、何かにとらわれずにふるまうことです。どちらかと言えば、世間や人の目を気にしないで思い通りにしているという意味です。良い意味でも悪い意味でも用いられます。

当意即妙

「当意即妙(とういそくみょう)」とは、その場その場にあった知恵を適切に働かせるという意味です。素早く頭を回転させ、シチュエーションにふさわしい解決策を思いつくことです。

先に説明したように、「融通無碍」は良い意味でも悪い意味でも用いられます。それに対し、「当意即妙」は良い意味で使われる言葉ですので、使い分けに注意したいところですね。

臨機応変

「臨機応変(りんきおうへん)」とは時や場所、場合に応じて適切な処理をすることです。マニュアル一辺倒ではなく、変化に対して柔軟に対応するという意味です。「融通を利かせる」と同義と言えるでしょう。


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