「水を得た魚」とは?意味や使い方をご紹介

さて、ここで皆さんに問題です。「水を得た魚」はなんと読むでしょうか。小学校で習うような漢字ですが、意外と間違える大人も多い言葉です。ここでは「水を得た魚」を紹介します。読み方や意味、使い方、由来を順番に紹介していきます。

目次

  1. 「水を得た魚」の読み方
  2. 「水を得た魚」の意味
  3. 「水を得た魚」の使い方
  4. 「水を得た魚」の由来

「水を得た魚」の読み方

おそらくこのページを見ているほぼすべての方が、「水を得た魚」の読み方なんて今更言われなくてもわかっているとお思いでしょう。

「水を得た魚」の読み方は「みずをえたうおです。「みずをえたさかなではありません。

「魚」は昔は「うお」としか読まなかったのです。「さかな」といえばお酒のおつまみに出される食べ物のことでした。漢字で「肴」と書く方ですね。

お酒には色々な食べ物が出されましたが、数ある食べ物の中でも一番お酒に合うのはやはり魚だったそう。そのため、酒の「さかな」の代表ということで、「魚」が「さかな」と呼ばれるようになったと言われています。

「水を得た魚」の意味

改めて「水を得た魚」の意味ですが、その人が力を発揮できる状況にあり、生き生きとしていることです。得意なことで活躍する、好きなことで楽しんでいるという意味ですね。

魚は陸上では呼吸ができず、ほとんど活動できなせん。一方、水の中では人間以上に上手に泳ぎます。水中でこそ魚が活躍するように、本人の個性や能力がそれを生かせる環境にあることを表します。本領発揮といったところです。

対義語は「丘へあがった河童(かっぱ)」です。河童は泳ぐのが得意とされている妖怪です。水中でなら長所を生かせたのに、陸に上がっては能力を生かせません。本来の力を活かせない環境にあるという意味ですね。

「水を得た魚」の使い方

「水を得た魚」は日常生活でも使うことの多い言葉です。得意分野で活躍することを「水を得た魚のよう」と評することがあります。趣味や特技、仕事などで長所を生かしていることです。

仕事では、業務内容だけに限らず上司や職場と合っていることにも使われます。上司が変わることで今まで活躍していなかった人が輝くことや、業種は同じなのに転職先で活躍する人もいますよね。

ポイントは「水を得た魚」という表現です。今までは水中にいなかったのです。つまり、今まで振るわなかったけれど、状況が変わったことで活躍しているということです。変化が重要なので最初から活躍しているわけではありません。

例文

  • さすがに情報処理科卒業だけあって、PC作業では水を得た魚のように活躍するな。
  • 上司が変わって以来、彼は全社でも有数の成績を収めている。水を得た魚とは言うものの、上役の采配一つでこうも変わるものなのか。
  • オフィスが物理的に不快だと言って辞めた彼女だが、デザイン事務所では絶好調らしい。さしずめ水を得た魚といったところか。
  • スポーツが得意な親友が水を得た魚のように活躍し、体育祭は大差で圧勝した。
  • さすがに専門家だけあって外交に詳しく、熱く語る姿は水を得た魚のようだ。

「水を得た魚」の由来

「水を得た魚」の由来は『三国志』です。諸葛亮(しょかつりょう)とその主君の劉備(りゅうび)との親密な関係を表した言葉です。

新しく仕えたばかりの孔明が取り立てられている様子に古参の武将たちはいらだっていました。それを説得するために劉備は、自分の元に孔明がいるのは魚が水の中にいるようなものだと話したそう。

そこから、適した環境や主君のもとで自分の能力を発揮するという意味で使われ始めました。

水魚の交わり

読者のみなさんの中には今の文章を読んで、「あれ、それは水魚の交わりの故事ではないか?」と思った方もいるでしょう。その通りです。

実は、「水魚の交わり」と「水を得た魚」はどちらも同じ故事から生まれた言葉なのです。兄弟語といっても良いかもしれません。

現在では友情の深さや親密さを表すためには「水魚の交わり」、好みや適性に合っていることには「水を得た魚」を使うことで区別しています。同じ起源でも、意味が変わるのは不思議ですね。


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