「やむなし」とは?意味や使い方をご紹介

皆さんの中には「やむなし」という言葉を、すでに聞いたことがある方もいらっしゃることでしょう。しかし「やむ」とは何か、また「やむ」が「ない」とはどういうことかと考えると、不思議な言葉だと感じるかもしれません。本記事では「やむなし」についてわかりやすく説明します。

目次

  1. 「やむなし」の意味
  2. 「やむなし」の字義
  3. 「やむなし」の使用例

「やむなし」の意味

「やむなし」は漢語(中国語)に由来する言葉です。意味は、「しかたがない」「どうしようもない」というものです。

また「そうするより他に手段がない」という意味である「よんどころない」も類似する意味の言葉と言えます。

よく使われる表現として「やむを得(え)ない」というものがありますが、「やむなし」と「やむを得ない」は全く同じ意味であり、表現を短く言い換えたものとなります。

「やむなし」という表現には聞き覚えがなくても、「やむを得ない」ならば聞いたことがあるということもいらっしゃるのではないでしょうか。ちなみに「やむ得ない」の「を」は「お」ではないので気をつけましょう。

「やむなし」の字義

さて、「やむなし」の「やむ」とは、そして、その「やむ」「ない」とはどういう意味なのでしょうか。

「やむ」は漢字では「止む(已む)」と書きます。これは「雨が止む」や「騒動が止む」などと同じで「おさまる」「なくなる」という意味の言葉です。「なし(無し)」は「せざるを得ない」と同じ意味です。

このため、「やむなし(止無)」は「止まざるを得ない」、「止めないとおさまらない」という意味になるのです。なお、「無已」と書いて「むい」「やむなし」と読む場合もあります。

「やむなし」の使用例

  • 本気で何か新しいことをしようと思えば、批判を受けることもやむなしである。
  • やむなく帰宅することになったが、本当はもっと居たかった。
  • 天候悪化の場合は登頂断念もやむなし。それが登山家にとっての常識です。

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